温泉お好きでしょうか。
普段が立ち仕事ということもあって、気持ちは元気でも、肉体的には基本疲れているように思います。
疲れていないってどんなんだっけ。。
そんな我々が旅の中で必ずチェックするのが温泉。カフェ、カレー屋、珍スポットと旧跡名所。これに温泉が加わった5つのエレメントで国内旅は始まりそして完結していくのです。
温泉には少しこだわりがあって、効能とか源泉掛け流しとかそういうのももちろん大切なのですが、何よりも雰囲気。
湯けむりの先、露天ににごり湯、ケダモノもうっかり混浴しちゃうようなそんな人里離れた露天の持つ境界線の向こう側感。
便利でアクセスしやすいスーパー銭湯タイプも嫌いではないのですが、彩というか艶といいますか。。
花鳥風月、週一の休みくらいは情緒を感じて生きていきたいものです。

そんなこんなで、蔵王大露天風呂なんです。
詳しいことはわかりませんがエメラルドグリーンに変色している石は裏切りません。とんでもないミネラルの予感に胸が高鳴ります。

天井にはステンドグラス


当たり前のようにアケビがなっている世界


仕事明けから夜行バス、そんな山形からの蔵王露天風呂でなんだかもうすっかり出来上がってしまった我々が何かに導かれるように入ったこけし店。


職人の岡崎幾雄さんは幼少の頃より蔵王こけしを作り続けついにその道を極められたような風格漂う方でした。こけし道の極み。


一言にこけしといってもそこには地域ごとの様々なスタイルがあるようです。さらにカテゴライズされたスタイルの中から、一つ一つ手作りゆえに、微妙に異なる一体一体の表情。
同じ人間が一人としていないように、同じこけしも一人としていないのではないでしょうか。


我々が見たこけし、こけしから見た我々ははたしてどのように写っているのでしょうか


こちらで見かけた鳩ぐるま。こけしを買うか、鳩ぐるまを買うか、迷いに迷って結局こけし屋さんではこけしを買うでしょうということに落ち着きました。
しかし忘れられない鳩ぐるまへの思い。
結局のちにメルカリで購入。ここで買っておけばよかった。。


街の路地を流れる水路からもホカホカとした蒸気が。


またほてりも残っているようなタイミングでしたが無人の町内の共同浴場で二度湯!
次回は樹氷の頃にまたお伺いさせてもらいたい、そんな小さな旅でした。