調布のたづくりで行われてい尾花賢一さん、石倉敏明さんの展示、多摩川ジオントグラフィーに行ってきました!素晴らしい!

前回大小島さんの千鹿頭を見に来たのが初めてで、それまで正直、調布に来た思い出はほとんどなく、強いて言えば深大寺の鬼太郎茶屋に遊びに行ったくらい。まさか通う日が来るとは。。

土地勘が無いのであまり意識したことがなかったのですが調布のすぐ南には多摩川が流れています。
我らが鶴見川の兄貴分、東京と神奈川の境界線である多摩川を、人類学者である石倉さん(ファンです)上流から下流までさまざまな伝説、逸話、噂などを集め、尾花さん(ファンです)の味のあるドローイングで実体のない物語を作品として落とし込んでいく。
少しひやっとするお化けのような話からなんじゃこれは。。とニヤニヤしてしまうシュールなユーモアまで多岐に渡ります。
この玉石混交のカオスがいわゆるドキュメンタリーのどうしても偏ってしまう正義の在り方とは一線を画していて面白い。

川は古来より洪水と肥沃な土の両方を分け隔てることなく存在として知られています。自然がただの地形ではなく、畏敬両方の対象であった時代の名残の物語。
今はその物語も語られることが少なくなり、意味もメタファーも曖昧なものになっていっているように思います。
表情豊かに、一瞬で姿を変える川と河川敷。不思議なことが不思議なこととして存在できる余白のような存在への愛を感じる展示でした。

物語を集め、その意味や意義を考え、忘れられた記憶を掘り起こし再び目を覚ます。そんな制作をいつかやってみたい。自分の今の目標です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください