先週、最近よく訪れている千葉県に100年後芸術祭にいってきました。
それにしても100年!なんかすごいタイトルでどんなイベントなのでしょうかと固唾を飲んでの訪問でしたが、以前に訪れた内房総芸術祭の後継者的な芸術祭。宮城の芸術祭でも監修を担当されていた小林武史さんが北川フラムさんと手を組んでいるとのことでのどこかリボーンアートフェスティバルを連想させる音楽、そして食や農といった体験型のイベントも多数あるとのこと。壮大!

会場のスケールも増していて、会場は内房総の5市と広大で、ご近所の千葉とはいえ一気に回りきれる代物ではないのです。
しかし割と以前にどこか別の会場で見た作品なんかもポツポツあったりして、この手のイベントとしては異例なくらい充実したパンフレットを片手に、初見の作品を優先してざっくり海側と山側に分けて写真をいくつか並べてみようと思います。

海側。木更津と言ってもこのメイン会場の一つクルックフィールズは体感結構山の中。以前よりこちらの存在は知っていて気になっていたのですが、このタイミングでお邪魔できるとは!
農とおしゃれがいい感じの距離感。宿泊もできてゆっくり農作業したり動物と触れ合えたりするゆるりとした場所。買い食いしたパン屋さんもめっちゃ美味しかったです。

さて、その中でも僕は地中図書館なる施設が気になっていたのですが、今回こちらの図書館も展示会場の一つとして入館することができました。
文字通り地中にあるので少し迷子になってしまいましたが素敵!

ボルネオのロングハウス、あるいは西アフリカの民家のようなちんまりした佇まい。

その中心には名和晃平さんの作品が。天井から降ってくるような光と相まってかっこよかったです。

今年もカレンダーをいただいたりと仲良くしてくださっている小松義夫さんの本も!お店にある本と同じものも多数見受けられ、始まったばかりの芸術祭なのに1日ゆっくり本を読んでいたい気持ちがふつふつと。。

牧歌的で広いフィールド。草間彌生さん、淺井裕介さん、あるいはジョンルーリーやなど超大物の作品がどしどし並ぶ中、異彩を放ファブリス・イベールのベシーヌの人。穴という穴から水を放つ、緑人間。小学生くらいの時僕も図工の時間にこんなこと考えていたような。アートとは何なのか。改めて考えさせられます。。

横から!

グッド農風景!

色々素敵だなーと思うものあったのですが、中でもこの移動できる味のありまくる家が本当に素敵で。
昔アメリカを車で旅していた時に、高速道路で家を運んでいるトラックを見かけてびっくらしたのですが、このサイズならギリ日本でもいけるのかも。
好きな時に好きな場所で好きな家で過ごせたら。ていうかせっかく生まれたんだからそれくらいの望みを胸に抱いてもいいのかも。

クルックフィールズのあと、もう少し内陸へ。市原市で廃校を利用した会場をいくつも巡ったのですが、どうしても見たい会場があり君津市というエリアまでググッと戻ってきて会場に滑り込んだのですが、え?ここ?という団地。ちょうど閉館ギリギリだったからかお客さんも我々だけ。

保良雄さんの作品、種まく人。
この人の気配がしない廃墟団地。階段を上り扉を開けて部屋に入ると。。

もっさり植物!

花も咲いとる!

お店を始める前、京都の細長い町屋に憧れていて、特に薄暗い部屋の中にわずかな空間を利用して作られた箱庭のような世界が大好きでなんとか店内に苔とか灯籠とか置けないか妄想が爆発していた時期がありましたが。
いやはや。期間が限定とはいえ20年ぶりに夢を叶えてもらったような気持ちに勝手になり、とても嬉しく、終始興奮。

会場の受付をしてくれたご年配の方もこんな怪しいアートを、少し悪戯っぽく笑いながら面白いでしょ?と話しかけてくださってとても嬉しい。
アーティストが基本在廊しないこういった芸術祭で地元スタッフの方の対応はとても大切、作品の印象を左右しかねるほどだと思うのです。
春翠を連れての訪問だったのですが、私もちょうど孫が生まれたんですよ、嬉しいですよねと語ってくださって。
しかもまさかの11月30日、同じ年の同じ誕生日。

この後、あわよくばともう一会場と滑り込んだのですが、映像作品だということもあり入ることはできなかったのです。ま、それも仕方なしさね、といつものように悔しがることもなくすっと気持ちよく鑑賞終了することができました。

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