先週はお休みをいただき山口県に行ってきました。
LCCが飛んでいない、それでいてバスで行くにはだいぶ遠い。本州の最果てへどのようにアプローチするか考え抜いた結果、朝イチ格安飛行機で福岡へ向かいそこから車で山口へ向かうツルセコなプランを採用。
吉と出るか凶と出るか。

早朝というにはあまりに早すぎる、真夜中に家を出発し車で成田へ。明けてくる空の美しさは我々の旅路の門出を祝福するように美しかったです。
そんな最高の朝日と共に飛び立つ予定の飛行機はまさかの3時間遅れ。乗り込んでいざ出発という時間になってのアナウンス。完全な凶です。

ま、そんな出発でしたが福岡ついてからは受難に巻き込まれることもなくスイスイっと関門海峡越えて山口へ。
本当なら下関で高速降りるはずが一気に初日の主役、秋吉台へ。
ここの洞窟は小さな頃に図鑑で読んで、何故だったかとても感銘を受けたことをぼんやり覚えておりました。
アメリカのセコイアの大木やオオオニバスの葉に混じってマジかよ。。と感銘を受けたカルスト大地。
圧倒的な面積を誇る洞窟もエグいのですが、それよりも上に広がるカルスト大地を見てみたいと渇望しておったのです。
長年の夢にはやる気持ちを抑えつつ、まずはアンダーグラウンド。と、その入り口までの商店街がなんとも言えない味わい深さ。
特に鍾乳石を生かしたでかい置物はふらりと洞窟を訪れる観光客にはあまりに大きな買い物なのではないかと思いながらも、奇岩で構成された灯籠やアンモナイトの彫刻などをウィンドーショッピング。
思い返せば吉田松陰のチップスくらいは買っておいてもよかったかなとも思うのです。

積極的に潜るタイプでもないですが、そこに洞窟があればつい潜っちゃくらいの鍾乳野郎。割と洞窟慣れしている方かと思ったのですが、驚かされたのはそのせせらぎ。
地底を流れる河を巡るように探検ができるのが秋吉台の最も大きな個性ではないでしょうか。僕は初めての地底川体験。そこに泳いでいるかもしれない、光を必要としない生態系にゾワゾワドキドキしてしまいました。

地表と違って風が吹かないからか、そこに流れがあるのかないのかはwかりませんでしたが、地底湖のような空間は完全な鏡面に。

100年に1cmほどしか成長しないとされる鍾乳石が今のこの姿になるまでにかかった年月は、人類の歴史を越えて地球規模の暦を感じます。

思いのほか長く彷徨ってしまった洞窟の中。商店街を遡りカルストの見晴らし台に着く頃には日没まであとわずかの時間。
斜光が美しくススキを彩り、吹き抜ける風はどこまでも爽やかで実に気持ちがよろしいのです。
肝心のカルスト地形は実り切ったススキのおかげで実はあまり観測できず。。
しかしそれを補って余りある風景だったと思うのでした。

この日は皆既月食1日前。この大地で赤い月を見ることができたらそれは素晴らしい体験だったのかとも思いますが、それはまた別のお話。

ところでこの秋吉台はミネという土地にある名所なのですが、商店街の入り口のミネアピールがとても力強くユーモラス。ややもすると強引で素晴らしかったので余韻として掲載させていただきます。また行きたい、てかもう行きたい。そんな場所でした。

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