したたれど、鬼。そして私はヒナ宇宙へ。

On 2017年1月17日 by pointweather

少し蛇足気味になってしまうのですが、先日綴った花祭、落下後の軌跡を少々。
コンビニでメガネをセロテープにて応急処置、そして改めて落下したカメラや携帯、何よりも自分自身の肉体を点検したところまだいけますね。という結論に達しました。
この日は花祭の中でも特異点なのか、割と近場で他に二つの集落が同時期に祭りを行っていました。
本当は一つのところにがっつり入り込んで朝を迎えるのがベストなのかもしれませんが、先ほどの石段をまた登る気にはなれず、ご近所の下黒川、そして古戸を巡ることに。
厄介なのは顔の右側から滴る血液が止まらないことです。しびれている感じはあるもののたいして痛くはないのですがカメラや服汚れるし、何より鬼を見に来ている他のお客さんが新手の妖怪か?!と二度見されることが何だか自分的にいたたまれなくて。。
図らずとも人里に降りたくとも、その容姿のせいでなかなか馴染むことのできない妖怪の気持ちが少しだけわかった気がしました。
応急処置を施したメガネはもうギャグみたいな仕上がりだったので裸眼活動。
最後に訪れた集落古戸はちょうど1年前にお邪魔させてもらった場所であることもあり、なんとなくぼやけた視界でも勝手がわかってなんとか鬼の輪までたどり着くことができました。
この頃にはだいぶ血も収まり、その分気分は再び昂ぶってまいりました!
榊鬼!!
もうこうなると怪我とか寒さとか時間とかそういうのどうでもよくなって。
血を流し、鬼のような形相で踊りながら写真を撮る姿は他の方から見てどのように映っていたのでしょうか。。

いつの間にか車で眠っていました。
凍える体と固まったかさぶた。夢ではなかったんだと軋む身体が教えてくれました。
早朝からやっている銭湯でなんとか体温を取り返し東へとぼとぼ車を走らせます。

メガネも直さなきゃいけないしいい加減まっすぐ帰るだろうと自分自身でも思っていたのですが、スマホの検索が便利な時代になりました、どうやら道中に可睡斎というものすごい数の雛人形を飾るお寺があることを知ってしまいまして。
好奇心というやつは化け物です。最初はちょっと気になるくらいの存在だったはずが気がつけばムクムクと入道雲のような存在に。。
そんなわけで満身創痍のまま可睡斎へ到着。
妹のいる我が家では幼少期は割とマメに雛人形を出してくれていました。
トップに君臨するロイヤルなご夫婦もいいのですが、ヒエラルキーの下の方にいる変顔の部下や楽団、あるいは衣料品、樹木といった細部までこだわるその美しさに魅入られ、こっそり眺め続けては妄想の世界へ旅立っていたものでした。
ところでこの可睡斎ものすごくデカい。そもそもお寺なのか美術館なのか、あるいは私営の展示場なのか何もわからないのですがものすごいです。
一切の情報がないままラビリンスをふらふらと彷徨い続けました。
突如円空仏の間に辿り着いたり。
あるいは禅寺の修行空間に辿り着いたり。
このどでかい木魚。ただ事じゃありませんぞ。
血は洗い流し、傷は髪の分け目を変えて傷は隠したもののいつもより目に力なく、亡者のようなセルフィー。ひょっとしたら気がついていないだけで、僕はもうぽっくり逝ってしまっているのではないか。そしてこれが噂の天国行きのエスカレーターなのではないか。
突如現れるお寺の中の電気仕掛けの階段に衝撃を受けた!
ニルヴァーナはさらに広がりを見せます。突如始まる牡丹展。
それに合わせて帯展なんかも。
もう限界だ。。と思っていた時現れました暇人形レギオン。
無限増殖。その数、実に1200だとか。

もちろん細部にも手抜きなし。圧巻の雛宇宙。
先ほど調べたら可睡斎は600年の伝統を持つ由緒正しい禅寺でした。
多勢に無勢。圧倒されっぱなしのこの空間。
終始メガネレスだったこともあってなんとも現実離れした不思議な体験となりました。

最後になりましたが花祭、また同じく天竜川で行なわれている霜月祭の写真をお店で飾らせてもらっています。よかったら遊びにいらしてください!

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