今回のメキシコ旅で楽しみにしていたことの一つに11月頭に開催されるDia de los Muertos,
いわゆる死者の日訪問がありました。
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彼の地に入国した10月末の段階で街は既に死と生が混じりあい異様な雰囲気。
それにしても興味深いのはメキシコ人のあっけらかんとした死生観。
死をタブー視する傾向が強い我々日本人目線で見ると、これはいわば不謹慎のカテゴリーに値するのではと心配になる陽気な付き合い方に目が丸くなります。
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街中で特に目を引くのがオフレンダと呼ばれる祭壇。マリーゴールドをベースに果実、切り絵、蝋燭、そしてラテン特有のとびっきりのユーモアで彩られるおもてなしのシンボル。
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こちらセニョール型パン。水筒(?)がエコでおしゃれですね。
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僕たちとあちら側のファーストコンタクトはメキシコシティから少し北西に向かった小さな町パツクアロでした。はにかむ冥土のぼくちゃんズ。
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一人街角で死者を見かける頃にはもう手遅れ。ジョージ・A・ロメロさながらの世界です。
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おこちゃまゾンビの巣窟と化していた移動遊園地。
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笑顔がかわいいカボチャちゃん。癒しの緑黄色野菜。
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たまにシャレにならんようなディアボロも。
しかしその正体は愛娘から片時も離れることのできないデレデレ父さんでした。
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地獄特急、
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そして地獄大車輪。
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エル・ヒガンテ。もはや死者でもなんでもない百鬼夜行の様相の古都オアハカ。
果実を漬けたメスカルを道行く人にごちそうになったり、名物の特大焼き餃子の様なものをほおばりながら散策散策。浮遊感のある夜は更けていくのです。
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いつしか舞台は街中から墓地へ。
幻想的な蝋燭に彩られる中、子供たちは走り回り、大人達はそういえばあいつどうしてるかなー的な感じでまったり語り合う。
最高潮を迎えるバンドの演奏に盛りだくさんのフードブース。
老若男女に加え、生死を問わず盛り上がれる奇妙なフェスのような平和な時間が流れるのです。
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長短の差はあれども、いずれは全ての生命に平等に訪れる安らぎ。
穢れとしてアンタッチャブルな存在として避け続けるよりも、いつも隣にあり、ふとしたきっかけで混じりあうこともある、身近な存在として付き合っていくことで限りあるかけがえの無い毎日のこと再認識できるのではないでしょうか。
死は怖いのでなく、なんとなく一人寂しそうだからイヤだなと思うことがあります。
とりあえず死んだ後も家族や仲間が軽いノリで訪ねてきてくれれば嬉しいなって思ったアミーゴ達のお盆でした。