つらづらと書かせて頂いているこのブログですが、なんだかいつもほにゃらら行ってきましたばかりなので、少しお店でも流れている音楽について書かせてください。
多くの人と同じように、僕にとっても音楽は喜怒哀楽を共有できるかけがえのない存在です。幸せや期待をどこまでも膨らませてくれたり、つらい事や悲しい事を優しく包んでくれたり。その恩恵が無ければここまで生き残ってこれなかったのかもとすら思います。

CDをポップやレビュー、仲間からのオススメを頼りにドキドキしながら購入する機会は減りましたが今でもituneには数えきれないほどの大切な曲が詰まっています。
そんな中で旅の最中に聞きたくなる、あるいはうじうじ悩んでいる時に僕の代わりにドアを開いてくれる曲をさくっと10みつくろってみました。考え出すと20にも100にもなってしまうので、思いついた順に。

レビューとか書けるほど通とかマニアでもないし、ベタなチョイス、センス悪いみたいに思われてしまうかもですが、音楽に言いも悪いも無くて、本当に人からどう思われようが、好きな物は好きなんですよね。
それは旅と同じで、誇り高い気持ちになれる歌を、場所を、いくつ探して心に響かせることができるか、そういったことが自分の人生が恵まれたものだったかを自分自身で知ることができる、一つの道標になるのかもしれません。

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bob dylan – Shelter from the Stormはじまりはいつだってボブディラン。
星の数ほどある名曲の中で、この曲の、ハーモニカから始まるこのバージョンが特に大好きです。
このイントロで風が吹かない時は自分の中で生きていない時。幸い今まで一度もそんなことはありません。
ボブと言えばマーレー派が多数を占める旅人の中で(もちろんこちらも大好きですが)あえてディラン師匠をイチオシさせていただきます。
メロディーはどこまでも歩いて行きたくなる荒野を連想させますが、タイトルにもある嵐からの避難小屋、どうしようもなく悲しい時にこの曲をひたすら聴いて、口ずさみ、悲劇的な物事が過ぎ去っていくのを小屋の窓から眺めるような気持ちで待つこともあったりします。
https://vimeo.com/72240928

song
ben harper – walk away
一番好きなアーティストさんって誰?って聞かれた時、もちろん答えられるわけないんですが僕はちょっとかっこつけてtom waits、そしてben harperと答えていました。
ワイゼンボーンという特殊なスライドギターを使ったソロも超かっこよくて、the three of usとか朝焼けの中聴くと無意識にリュックに荷物入れ始めてたりします。
歌詞は出発と言うよりは別れの歌ですが、寂しさの中にも新しいステージへ一歩踏み出す力強さを分けてもらえる気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=XF16d-wwp6M

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john butler trio – Ocean
島国のジャパンから一歩踏み出すには必然的に眼下に見下ろすことになる大海。
国境と言う概念がほとんどない島国ですが逆を言うと海を通してどこともつながっているとも考えられることができるのではないでしょうか。アラスカだってパタゴニアだって海を隔てたすぐ向こうに。
バスや電車と言った安価な交通機関でアクセスできない、そしてロマンチックすぎるのではと懸念して避けてきハワイや太平洋の島々、意を決してそろそろ旅してみたいです。
こちらはド迫力の12弦ギターのインスト。波に乗ってどこまでも。泳げないけど。
https://www.youtube.com/watch?v=LsnFvEQYJPU

s
leon thomas – let’s go down to lucy
全く知らない外国の人があなたの街を歩いているとして、ヨーヨー、アメリカ?ブラジル?ワタシテンチョウ。コーヒーチプチプ。ノムノムね!みたいなこと言えるでしょうか。僕は言えません。
ところが旅先でこういったコンタクトは日常茶飯事で、逆に怪しいおじさんにスルーされるとどこか寂しかったりしたりも。僕はleon thomasのこの曲を聞くとなんだかわけもなく嬉しく、そしてファンキーになって、ふらふら出会いを求めて街角を彷徨い歩くのです。
ヨーデル唱法を駆使してファンキーとはなんたるかを説法してくれる名盤から。
https://www.youtube.com/watch?v=1BnHNeUauww

eti-8
fera kuti – zombie
出ました。闘うアフロビート。
曲もさることながらその生き様が鮮烈過ぎるクティ氏。旅慣れた方でもカラクタ共和国の存在を知る人は意外と少ないのでないではないでしょうか。共和国建国、そしてナイジェリア政府との戦、27人の奥様。破天荒どころの騒ぎじゃありません。
彼の代表曲zombieも強烈。5分過ぎて忘れた頃に始まる政府に中指立てきった呪術めいた歌。むせ返るようなアフリカの熱と湿を濃縮還元!
https://vimeo.com/52550899

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spangle call lili line - crawl
少しこってりした曲が続いてしまいましたか。
旅先にいてふと聴きたくなるのが勝手知ったる日本語の唄。
くるりやブランキー、ブルーハーツそれこそ星の数ほど好きなバンドはあるのですがここではspangle call lili line。
限りなく透明に近い空気のような曲。そして歌詞を一発で聞きとれる方いらっしゃるのでしょうか。脈略の無いようなキーワードが並ぶと日本語と言えどもゲシュタルト崩壊のような危うさ。
日差しの強い真夏の港町を自転車で駆け抜けるような涼しさが大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=N-h_c6TskIk

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sigur rós - agaetis byrjun
一転、こちらは吐く息も白い北国の森を連想させる一曲です。
よき船出と言う意味らしいアルバムのタイトル曲。
不純物など存在しないような白い世界へ。明けない夜、沈まない陽。
北の大地ではおとぎ話のような不思議な世界が日常としてそこに存在していて、そんなことをこの曲を聞くといつも想い、静かに空想にふけるのです。
https://www.youtube.com/watch?v=QY60VAViupk

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Omar Sosa – Toridanzon
キューバ発、エクアドル、スペイン、モロッコ、サンフランシスコ。
その人生が旅そのもののピアニスト。
あらゆる文化が混じりあい溶け合って鍵盤を媒介して昇華する、エキゾチックでスピリチュアルなその世界観にただただ脱帽です。
願わくばあらゆる旅の風土が自分の中にも蓄積されていていることを切に願います。
https://www.youtube.com/watch?v=Xuw5sS91Qus

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L. Shankar & The Epidemics – Sankarabaranam Pancha Nadai Pallavi
意識は一瞬でインドに。
シタールではなくバイオリンのシャンカール。
ピーターガブリエルの映画のサントラで知った曲なのですが、大好きな映画、未来を写した子どもたちでも使われていていました。黄金律のスパイスで調合されたカレーのような、インドの奥深さをそのまま表現したような、本当に大好きな曲です。
いわゆるインド古楽のラーガとは少し違うような、詳しいことはわかりませんがこんな音色聞かされた日には黙ってガンジス、です。
https://www.youtube.com/watch?v=6cbimKNih7g

hokkaidou
Juana Molina – Isabel
ついに地球の裏側まで、アルゼンチン音響派。
意識が乖離していくような浮遊感。ある意味で究極の旅のありかたかもしれないです。
シューゲイズを思わせる電子音の波と囁くような歌声。
誰も自分のことを知らない、異国の町で、ふと感じる迷い子のような感覚を思い出します。
https://www.youtube.com/watch?v=mzfDKDA003I

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Tom Waits – Grapefruit Moon
数えたら11曲目ですね。
旅に出たくなる、旅の中で聴きたくなるというよりは、少し家路が恋しくなる。
そんなtom waitsの世界。場末た酒場、消耗の毎日を生き抜かなければならない様々な理由、そして帰る場所を失った旅人。そういった全て優しく包んでくれる月夜。
https://www.youtube.com/watch?v=LN0uBPt0UOA

なんやかんやで大切なのは人がどこに行ったかではなく、自分がどこに行くか、だと思うのです。
少しエゴイスティックな意見かもしれませんが。
この曲が皆さんの旅路のお供になる事があれば、それに勝る喜びはありません。
ぜひ皆さんの旅の曲、聴かせて下さい。

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