本を読ませてからずっとファンだった坪井伸吾さん。
バイクでの世界一周旅や走ってアメリカ横断など、壮絶な旅の話は尽きない旅の中で、ある意味で一番コアなアマゾンイカダ旅。どこに流れ着くのか見当もつかないトークが昨日行われました。
男三人、かろうじて浮力だけ確保して、あとはただひたすら水の流れに乗る。
ピラニアも当然います。ていうかピラニアよりもはるかにヤバいトラブルが次から次へと。検問で止まれなくて(イカダだから)射撃されたり、食料がメリケン粉だけになったり、仲間が一文無しになったり。ネタバレになりますが最終的には仲間も去り、転覆します。

そもそも川といっても近所の鶴見川とは桁が全く違います。下流になると東西南北水平線だったり、島が九州くらいの大きさとかそういうレベルらしいです。
加えて熱帯特有の嵐や密猟者、ギャング、軍などの人災、病気。
本当よく生きて帰ってこれたなと。
ゴールも明確には定めていなかったと言う旅。旅が楽しく、そしてそれ以上に難しいなと思うことは、全てにおいて自由であるがゆえに、どこまで漂えば終点で、そして納得がいくのか。その答えは世界の果てまで行っても自分の中にしか存在しえないからかもしれません。

時代が違うせいもあるとは思いますが、資金をクラウドで集めて生放送しながら進むわけでもなく、そういった肥大した自意識が旅の純度を濁らせる前の時代の話。
ニューヨークで弁当を運び資金を得て、旅の中で仲間を集め、楽しそうだからという理由で進んでいくプロジェクト。
一番おいしいところは目的地ではなく道中にある、そこでのこだわりを守り通すから今でも多くの人を惹きつけるのではないかと思います。
川の話を聞くというよりも、それは納得するという一点に集約される坪井さんの哲学を聞きたかったのかもしれません。
縁起でもない話ですが、きっと死ぬ時に後悔しない男だろうなと確信しました。

僕が20代前半の時、名前しか聞いたことのない街の宿屋で偶然一緒に出会う人の話がテレビの向こう側の誰よりも輝いていたように感じた時代の空気を久しぶりに思い出しました。
いい旅の余韻が心地よい。
漫画にもなったそうです。僕的には映画にしても全然問題ないと思うのですが。
同行者の古原青年、他人とは思えない。
第二回もまた開催できるといいのですが。いろいろな人に聞いてほしい。本当にそう思いました。

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