数日前にインドネシアの写真を一足先に展示させてもらいましたが、ようやく懐かしの島国の写真もお店に飾らせてもらいました。
こちらは沖縄。友人の宿を訪ねた今帰仁。
ニライカナイの方角に夕の陽が沈みかけた頃。
こちらも沖縄。こちらは移住した先輩を訪ねに東村のさらに奥の山の中へ。懐中電灯の光を頼りに川を渡ります。月明かりの下で見た木々や泉。
御嶽という存在があるとしたらきっとこの時に感じた感覚がそれに近いのではないでしょうか。
仏様や八百万神々とはまた異なる、蒸せ返るような密林の中の平行世界の存在は、海を越え、これより南の太平洋に浮かぶ島々との繋がりを予感させてくれます。
日本から最も身近な国、台湾。
大陸との関係が密な華やかな文化は、中国とも、他の島々とも異なる個性を生み出し実に興味深いのです。写真は台北で見た京劇。
次回訪れる時はオランダや中華の文化が流入する前の文化、そして乩童、タンキーといった中華との関わりも色々勉強してみたいと思います。
そしてフィリピン。ルソン島の中心部、バナウェ。
イフガオ族の圧倒的な造形を誇る棚田。通称、天国への階段。
スペイン、そして米国の影響が色濃く、特徴的なキリスト教の文化が実際の距離よりも、感覚的に少しだけ遠方に感じたりすることがありました。
だけど都会から離れて、農村部の揺れる稲穂、のんびり歩く水牛、そしてのんびりとどこまでも伸びていく焚き火の煙を眺めたりする時、この大きな環の中に馴染むご近所さんだなとしっくりきたりするのでした。
遡って見てみたらフィリピンの事ほとんどブログにまとめないまま月日が流れているのですね。いつかまとめなくては。。
そして生を全うした後、転生することなく天国に留まる魂。
幼少期をプエルトリコで過ごした経験からか、南国のキリスト教に興味があります。
目がくらむような日差しから一転、ろうそくの光が揺らめく蒸し暑い教会の中に入る瞬間。少し過剰気味の装飾に埋め尽くされた聖像とカラカラ音を立てて回り続ける扇風機。
数が少ないですが、マニラの写真です。
最後にボルネオ、あるいはカリマンタン。
キナバル山やグヌンムル、そしてオランウータンやテングザルといった豊かな野生に目が行きがちですがマハカム川を遡った先にあるロングハウスなど興味は尽きません。こちらも少しだけ写真があります。マレーシア、インドネシア、そしてブルネイ。
三つの国家がひしめくこの島の特徴はやはりイスラーム。
ブルネイの水上にも波の上にモスクがあり礼拝を促すアザーンが響き渡っていました。
この波の、さらに向こうが今回訪れたかスラウェシであり、ジャワ。
いつか船に乗り、水の中に溶けていく文化や信じるものの移り変わるグラデーションを体感してみたいと思うのでした。