chandi01コルビュジエ巡りも終えチャンディガルのもう一つの目玉、ネック・チャンド・ファンデーション、通称ロックガーデンへと向かいます。
歩いて行ける距離なのですが途中エンストしてしまったバイクの一家の押しがけ手伝ったりしているうちに奇妙な友情芽生えたりして、なんともほがらかな気持ちになってしまいました。
chandi07さてこのロックガーデン。ネックチャンドというおっちゃんが己の妄想を元に廃品を拾ってきてはこつこつと現実世界にその破片を埋め込んでいき、楽園と言うかなんと言うか、幻想郷をこしらえてしまった、そんな不思議な空間なのです。
嘘か真かタージマハルに次ぐインドの観光地だとかなんとか。

僕が持っていた知識はそこまで。日もだいぶ傾いてきていたし軽いB級スポット巡り。
サクッと見学して帰ろう。その時はそう考えていたのです。。。
chandi03やたらと安い入場料を払って(3,40円位?)しばらくはこんな感じで廃品アート?のようなエリアが続きます。シュールという安い言葉しか出しようがない状況です。
chandi23そこに何か、アールブリュット的な何か意味を見出そうと思ってうんうん眺めていたのですが、正直僕にはさっぱり。
そして他のインド人のお客さんはもういきなり見向きもしないでずんずん進んでいかれます。
chandi04しかしそこはまさかのラビリンス仕様。行き止まりかと思って、けどよくよく目を凝らしてみると人が一人やっと入れるかどうかといった細道があったりなかったり。
お前どっからそこ行った?みたいなこと二回ほど聞かれました。chandi24廃品エリアから徐々に中世の要塞みたいなエリアにグラデーション。
なんか陶器の破片とかで作った人形の写真とかを写真で見たことがあったのですがここまでゼロ体。夢か幻か、そもそもここはいったいなんなんだ。
入口からここまで何が、というわけではないのですがそこはかとなく漂う悪夢感。
この不快感も演出だとしたら大したものです。
chandi05いつしか歩道も凹凸激しくなってきて。いつぞやの天命反転マンションもびっくりなほどのでこぼこ道。もはや廃品ですらない謎のオブジェが乱立しだして。もうインド君乗せるくらいしか僕にできる事はありません。
chandi09中世要塞エリア(?)をなんだか他人事のような気持ちで足早に抜けて、そろそろ出口かなって思っていたらさらに奥行の気配。もはや夕方も残りわずか。進むか否か、一瞬悩んで深みに突入。
このエリア、通称第三フェーズはいままでの一本道とは違い大きな公園のような空間。
もう何を見ても不吉なので、ここからはひたすら不吉目に写真を撮っていく事にしました。
chandi08不吉なメリーゴーランド風。はたから見たらくるくる回りながら写真撮ってる自分の方がよっぽど不吉なのですが。。
chandi10無人ブランコ。怪しげなゆらぎ。僕が子供だったら泣いています。
chandi11こちらは有人。もうすっかり夜です。
胡散臭い売店の灯りが闇に包まれつつある迷宮の中にあってオアシスのような存在でした。
chandi12ところでこの公園、後で調べたら日比谷公園に匹敵する大きさだとか。
それでもこれはまだチャンド氏の妄想のまだまだ氷山の一角なのか。
chandi13夜汽車が目の前を駆け抜けた。
chandi14なぜかこの時間になってまたけっこうな人とすれ違いました。きもだめし的な若者?
もう半分ダッシュです。
chandi17そしてようやく出口かなと思ったら、ここにきてメインの人形エリアでした。。
chandi18どう考えても怖すぎる。インディラガンディー氏も訪れたインドの国民的な観光地と言う前情報はなんだったのか。しかも先が長い長い。
chandi19こんなユルキャラもどきもひたすら禍々しく見えてきました。
chandi201957年から1975年までの18年間は森の中、氏が一人で誰にも知らせずこの人形宮を作り上げていたという事実に汗が滲みます。
chandi21何度も取り壊しの寸止めまで迫りながらも今なお増殖を続けるこのロックガーデン。偉業と狂気は紙一重でございます。
chandi22ここさっき通ったよね。。そんな妄想に囚われ、きっと翌日にはこの石像群の仲間入り、ヒゲメガネの石像が一体増えるんだ。。と絶望したころにようやく出口。
chandi16閉館時間とかないのか、公園エリアにいた人たちは出口から出てこないがどこに行ったのか。。
そんなもやもやを抱えたまま足早に宿に引き返したのでありました。
チャンディーガルの夜は深い。マジで日中の訪問をオススメします。

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