本当に色々ありました。
ていうか正直に申しますと大失敗をしてしてまった連休前の関西遠征。
まずジェトスターが安かった。成田関空で往復1万くらい。今後大きな旅を見据えて赤子を飛行機に乗せておきたかったという気持ちもありました。
横浜から成田が遠いということはもちろん、関空から京都が遠いということも知っていました。その上で遠すぎた。
それぞれ2時間のアクセスにフライトの時間、そしてニコニコレンタカーまで歩いたりなんやらで1時間などなど。とどめに初日なぜか淡路島に立ち寄りたくなり、関空から淡路までの生命線の高速道路がなぜか工事で全面通行止め。
これらの計算違いやトラブルを一言にまとめると、せっかく行ったのに全然時間がない。これに尽きます。

それでもホテルから小雨のなかベビーカー押してさらに小一時間かけてようやく二条城。やっとこさのkyotographieの始まりでしたが、ここで赤子がガン泣き。徳川家の栄枯盛衰が渦巻く重厚な空気の中、私ひたすらミルクマン。。

展示は素晴らしかったのですが、去年の高木由利子さんのインパクトを思い出すともっと迫るものが欲しかったとも思ったり。
それにしても普段何気なく見ているもの、見えているものも倍率を上げていくと、そこにとんでもなく広大な世界が広がっているものですね。
種子がなぜ暗い土の中から正確に地上を目指し芽吹くことができるのか、僕は子供の頃から不思議に思っていています。重力屈性とはなんぞや。そもそも意識がないのに(?)なぜ増えたがるのか。

ドフラミンゴみたい。

残された時間だけでなく、雨や駐車場の問題もあってソワソワしてしまいなかなか作品の世界に没頭できなかったのですが、KGselectと呼ばれるコンペの展示は力作ばかりで唸らされっぱなしでした。

個人的には柴田早理さん、石川幸史さん、劉星佑さんの作品が特に印象深かったです。

仲良くしてもらっている紀成道さんの展示もこちらで見れました。
山陽と山陰の今と昔。
鉄という紀さんならではの視点で発展により得たもの、失ったもの。
ステイトメントにあった、風景は過去における誰かの希望や欲望の帰結。背景を掘り起こせば逆算は可能となる。という文章がとても素敵でした。

最後にクラウディア・アンドゥハルさんの写真ヤノマミのシャーマン、ダビ・コペナワさん、そしてヤノマミのアーティストの展示。

アマゾンの奥に今も独自の世界観で暮らすヤノマミ。昔NHKのドキュメントで存在を知って以来とても興味を持ってきました。
我々と密林を隔て何世代も交流のなかった人々。器としての身体は同じ人間ではあるけれど、その心や魂は完全に聖霊。あるいは人間とはヤノマミであって、我々はナプと呼ばれるまた別の存在であるという認識に本当に驚いたことを今での覚えています。
生まれた子供を育てるか、あるいはシロアリと共に聖霊の世界に還すかを母親が決める世界。多様性なんて言葉が一瞬で吹っ飛ぶ世界は我々にさまざまな事を改めて問う。常識とな何か、所有とは何か、命とは何か。
そもそもこの世界の在り方は僕の認識で本当に正しいのか。

すごく楽しみにしていたヴィヴィアンサッセンも見れなかったけれど、思い返すと毎回楽しかった思い出が蘇る京都の写真の祭典。
自分もいつか何にかしらの形で参加できるように!

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