今日も小さな旅へ。
神奈川工科大学、通称KAITで見学できるその名もズバリKAIT広場。
緩やかな傾斜がついた床と綺麗に正方形に開いた穴がぽこぽこと開いている天幕のような天井。不思議なことにそこには一本の柱もありません。

雨の日には天窓から雨が滝のように流れるだろうし、訪れた日はとても寒かったのです。
それでもお気に入りのひだまりを探して皆がふらふら歩き、やがて植物が根を張るように光の正方形の中で腰を下ろす。それだけのことが普段感じられない我々の中の生命力を感じられてなんだかほのかに嬉しかったり。

この不思議な建築は石上純也さんの作品。
驚くのは布一枚広げたような天井が実は580トンもの鉄板だそう。万、万、万が一のことを妄想したとしても天窓のある場所でなんだか落ち着くのはこういった意味でも本能的なものなのか。
神奈川県は厚木の奥の奥の方にある大学が涅槃とワームホールで結びついているかのような不思議な体験。お天気のよろしい日にぜひ!要予約です。

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