銚子といえば海鮮にお寿司!屏風ヶ浦に醤油工場、ジオパーク散歩と好奇心に胸を膨らませての訪問だったのですが到着時には夕方というよりは夜に近い時間帯。
雪こそ止んだのですが海からの突風は車が軽く揺れるほどに吹き荒れております。
爽やかな潮風を妄想していた銚子、一筋縄では行きません。

それでもせっかく来たしと目星をつけていた神社、通称チョボクリ稲荷へ。
数ある景勝地から一箇所選んでここか。。という看板も何もない山の中にそれはありました。藪の中を進み姿を現した異形の鳥居は知らぬ間に波に飲まれ海の底の理想郷に連れて行かれてしまったのではないかと思うほどにエキゾチック。

鯛と秋刀魚。。

なぜか、本当になぜかと問いたい。メッセージとゴール。

しかしこの物語は350年の歴史の流れの中にあるとのこと。曰く銚子港のサグラダファミリア。
日本でも一二を争う夜明けの見れるん神社と思うとすごくありがたいようにも感じてきます。
思えば竜宮城とは何だったのか。悪意としか思えないお土産を持たせた乙姫さんの真意は。
時間を超える物語は今やファンタジーではなくなってきている現在。相対性理論によると超高速での宇宙空間の移動は時間のズレを旅人と待たされるものの間に残酷なまでに作り上げると証明済みだそうです。
もちろん浦島氏が高速でどこか宇宙の方に飛ばされたとは思いませんが、今まで自分がいた土地の時間が大きく遅れていると感じるほどの何かが海の先にあったのかと思うと胸が高鳴ります。

それはそうと丘の上からの景色は本当に絶景。半島、あるいは岬に感じる、文字通り島に近い感覚。

遠方に犬吠崎。
海からの風はここでピークに。せっかくだから。。と吸い込まれるように灯台の麓まで行きましたが車のドア開けるのも一苦労。
手すりにつかまって覗き込んだ海はもちろん猛々しく荒れているのですが、それはなんだか青白く光っていて美しい。海ってこんな顔するんですね。

海だけでなく、山やあらゆる自然がそうであるように古来から崇められている対象は豊かな豊穣だけでなく途轍もない猛威を振るってきました。
その人の力が及ばない猛威の中に畏怖だけでなく美を見た人が、信仰という名前の気持ちに彩りを加えていったのではないかと思いました。

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