旅は西へ西へ続きます。
フィンランドからスウェーデン、バルトの海を珍しく豪華客船に乗って旅しちゃうことになりました。
とはいえ客室は文字通り最下層、カーデッキのさらに下。
窓がないので確かな事は言えないのですがそこはすでに海抜マイナスの世界ではと訝しむほどです。
だけれども、だけれどもですよ。階層こそ違えども最上階でパーティーを嗜むセレブリティとインザセイムボート。呉越同舟です。
お呼びでないのにドレスコードとか気になって一人そわそわ。
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その威容、改めて現実離れ。
静かなヘルシンキの港に佇む水鳥の王。
青と白がまどろむ海からいざ。ボンボヤージュ。
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凪。
鏡面のような海に汚れ無き紅葉。
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例えばそれは湖に近い印象。
島の小屋で暮らす生活などを夢想。
白夜、短い夏をストライプの水着で過ごす。サーモンとディルのオープンサンドとクランベリーのケーキを持ってカヤックを漕ぎ出すのもいいかもしれません。
厳冬期、長い長い夜を彩るノーザンライツの出現を焚き火を囲みコーヒーをすすりながら待つ時間。白い息、白い息。
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美しきアーキペラゴの中、母の指はストックホルムへ向けられた。
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スオメンリンナという要塞。
今知ったのですがなぜか弾薬庫が裏千家の茶室になっているとか。
まだまだ世の中は不思議で満ちています。
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瞳は少女、口元は赤ん坊。
緑色の潮風に育まれて。
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これより外海。
凪の世界から一転、丘の上では観測不能ほどの風の海へ。
境界線上の燈台守は今もいるのでしょうか。
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お船の中はざっとこんな感じざますの。
プロムナード?とでも言うのかしら?一瞬ここが海の上って忘れてしまう方もいらっしゃるみたいね。
ちなみにクラブ、プール、サウナ、カジノはもちろん設置。当然ざますね!
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嬉しい事にショーは無料で船内各所で開催しまくり。
このお兄さんは天井より垂れる紐をおもむろにつかんでぐいぐい上に。
マダムならずとも黄色い声援を送りたくなるマッチョでスリリングな一幕でした。
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ベトナム、ロシア、フィンランド、そしてスウェーデン。
もう間もなくストックホルムです。