%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7570もう一つ展示の紹介を。
同じく地元、横浜美術館で行われてるBODY/PLAY/POLITICS。
カラダが語りだす、世界の隠された物語。とのこと。
見終わって尚、何のこっちゃと思うところもありますが、これがまたなかなかに面白かったです。

インカ・ショニベア氏の映像作品。
アリアAddio del Passato(さようなら、過ぎ去った日々よ)。
最近オペラがマイブームということもあって、まず映像と歌声の美しさに魅了されてしまいました。カレー座の怪人です。
もちろんただ歌の上手いお姉さんが歌を歌っているだけでなく、椿姫のヴィオレッタに扮する黒人の歌い手のお姉さんが身に纏うアフリカ更紗は、実は欧州で作られたものという逆説的な歴史に対する皮肉が二重三重に隠されてい興味深いのです。%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7578-2ナイジェリアの蝶
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7585マレーシア、インドネシア、タイ。東南アジアに巣食う怨霊、ポンティアナック。
その姿を借りて女と男の性や歪みを語る映像作品。
時折挟まれる歌声が印象的でした。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7587知る人ぞ知る映画監督アピチャッポンの作品は炎を吐き出す扇風機。そして火がついたサッカーボールのようなものでサッカーのパス回しを行う子供達。
タイの田舎、イサーンの風景なのか、遠雷の映像、世界が終わってしまったような景色の中、炎と戯れる姿は恐ろしくもあり、すごく淋しげでもありました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7592展示の中で一番印象的だった作家は写真家石川竜一さん。
大好きな写真集、okinawan portraits 2010-2012から続くプロジェクトなのでしょうか。他県の、やはり道の向こうからやってくると思わず目線をそらしてしまいそうになる曰くありげな方々のポートレート。
圧巻だったのは男女二人の老人にフォーカスした作品。
一人とは亡くなった後に電話のやりとりをしていたはずと回想し、もう一人とは完全に破綻してしまった心と寄り添う。
いろいろな感情が渦巻き、最後には優しい気持ちになれました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7600展示にお誘いしてくれたアミーゴはビリヤードがすごく下手っぴでした笑。
ボディービルと彫刻と米兵と。
断片のような映像やインスタレーションがちりばめられた部屋で。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7617穏やかとは言えない余韻が残る作品が多かった印象の横浜。師走の忙しさの中で凝り固まった心に一石を投じたくなった日にぜひ。

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