今回の沖縄旅行で是非立ち寄りたいと思っていた場所、やちむん喫茶シーサー園さん。
沖縄は本部半島の中心、濃厚な熱帯雨林と里山の気配が交差する静かな丘の上に立つ古民家。軒下から無数のシーサーを眺めながらお茶ができる最高に素敵な喫茶店なのです。

自分がお店を始める前、初めての沖縄旅でこちらのお店にお邪魔させてもらったことがありました。
当時カフェとか興味と知識なかった自分。せいぜいファミレスで目玉焼きハンバーグとドリンクバーみたいな食生活だったのですが、食事をするという時間と空間はこんなにも豊かになれるものかと興奮したこと今でも鮮明に覚えいています。

あれから20年でしょうか。
ヤンバルからお店は思いのほか遠く、お店到着は時間ギリギリになってしまいましたが猛暑日も和らぎ、お客さんも自分達以外には一組だけ。
何より前回と同じ、お目当てのシーサーが並ぶ屋根の見える二階の席に座れたことが感無量。
美味しいコーヒーを飲んで森を眺める。色々なことを思い出します。
最後のお客さんだったからか、店長さんともゆっくりお話しすることができました。
僕が前に来た時はお父さんが店長さんで今はその息子さんだそうです。
自分が横浜から来てこちらのお店に感激してお店を始めたこと、先代が一から作ったという庭の話、コロナ禍で大変だった沖縄のこと、お店を始めそして続けていくということ。などなど。
気がつけば閉店時間も過ぎ話し込んでしまいました。

一日一日が日々になり、やがて人生になっていくのでしょうか。
晴れの日ばかりではないですが、やがて人生が終わるその日に喫茶店やっててよかったなと思えるような気持ちがまた少し強くなった訪問でした。

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