yokohamaart03毎年秋も深まる頃にざわつきだす港町横浜。
黄金町バザールが陰だとしたらこちらは陽でしょうか。光り輝くデートスポットみなとみらいをさらなる輝きで包むプロジェクト、スマートイルミネーション。
毎回ロマンチックすぎるのがたまに傷ではありますが、蛍光灯の華やかな輝きに吸い寄せられる様にふわふわと訪れさせてもらいました。
yokohamaart01とにかく強烈なビジュアルと歌声でこの企画のほぼ全てを持って行ってしまった感すらあるクイーン。
毎回強烈なプロジェクションマッピングをやらかすとは思っていましたが。。
フレディよろしくウィーアーザチャンピオン、マイフレーンと熱唱していました。
yokohamaart07光る波止場。ロマンチックな潮風が身に沁みます。。
yokohamaart08チャイニーズドラゴン。おそらく作品ではないのでしょうが、場所柄、中華の香りがほんのりと漂ってくることがあります。青竜刀が似合う街、横浜。
yokohamaart06百式みたいなコスプレがいたりして、どの辺りがイルミネーション?と首を傾げたりも。
お供のお姉さんは全身発光していましたが、そういうことなのでしょうか。
yokohamaart04偶然出会った愛らしいロボズ。AI搭載型なのか、かわいこちゃんに接近しては一緒に写真撮ったりしていました。しかしまさかロボットに嫉妬する時代がこうも早く訪れるとは思いませんでした。
yokohamaart02光に満ちた夜の海を巡るナイトクルーズもあったようです。こちらは受付のお姉さん。クリスマスツリーみたいな綺麗な方でした。
071a用事が生まれそうでほとんど訪れることも無いみなとみらい。
それでも色々思い出があったりする街です。
yokohamaart21思えば観覧者に乗った事記憶がない。プリクラと同じく死ぬまでに一度は乗りたいです。
yokohamaart19ロマンチック地獄の中、あえてメリーゴーランドへ。
暗喩を感じさせる造形と永劫回帰。最近回転木馬が気になっています。
yokohamaart20そういえば一年ほど前に後楽園でメリーゴーランド見た時も激しく興奮していた事覚えています。
としまえんにあるというカルーセル・エルドラドなどは機械遺産にも認定されているらしいです。ほとんど訪れることなく、楽しみ方を知らないまま生きてきてしまった遊園地と言う存在、これを機にカミングアウトして色々訪れてみるのも悪くないのかもしれません。
yokohamaart14最後に神奈川県民ホールで開催中の鴻池朋子さんの展示、根源的暴力。これが本当に素晴らしい展示だったので少しだけご紹介を。
yokohamaart18タイトルがおっかないので少し身構えてしまいますが、まぁ内容もそれなりにおっかなくないわけでもないのですが。
なんというか人が持つ原罪に近い、道具を作って、使って、生きていくという事自体がある種の暴力なのかもしれない、深い問題提起を伴ったコンセプトでした。
yokohamaart17また全体通して寓話が一つのキーワードになっています。
現実から異界への旅。その過程。その帰還。
一度アートと言う世界を離れて山や荒野を旅したという作者の経験のメタファーとしての物語は、なんだかとんでもなく興味深い、他人事とも思えない様な空間の連続でした。
yokohamaart16とはいえ、なんというか僕にはなんとも意味が分からないインスタレーションも多数ございまして。
ただそのどれもが素通りできない強烈なインパクトだったりするのです。
yokohamaart15異様なムードに包まれる、それこそおとぎ話の暗い森の様な展示会場の中に立つ小屋。
窓の外は危険が一杯。
yokohamaart13少し前に見に行ったヤンファーブルのスカラベの展示を彷彿とさせる迫力。
昆虫の羽や動物の皮、そして森羅万象のあらゆる自然を削る事で我々は今の生活を手にしているという当たり前の現実について考える時間を持てた事はすごく大切で有意義、そして不可欠な時間でした。
yokohamaart12白い雪が溶けて、大地の下でミミズになり、ふと地上の様子が気になり芽になり発芽して樹になり、やがて自由を求めて魚になり。。最終的に太陽から月になり、月明かりに照らされた雪山を見て、自分がかつて雪だったことを思い出す。
そんなあまりにも大きなスケールの寓話が描かれたタペストリー。
このスケールで世界を見て感じたいと思い、そして皆、子供の頃は誰もがこのスケールの想像力で世界を感じていたのだと、ふと思い出すというのに近い感覚で感じるものがありました。
yokohamaart10なんだか凄すぎてうまく言葉にできないし、とても写真で伝えられるものでもないのですが、美術、旅、狩猟、寓話伝承、そして今いる立ち位置から一度離れてみるといった、自分の心の中でぐるぐる渦を巻いている事柄へのヒントに満ちた、そんな心地よさに満ちた展示でした。
ご興味のあるはぜひ!
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