大地に耳をすます気配と手ざわり、絵と窓の間。この夏訪れて印象的だった二つの展示を振り返ってみました。 東京都美術館の展示は営業時間がシビア、そして上野と横浜というなかなかご近所とは言い難い距離感。お店からロケットスタート…
蓬莱の欠片03 旅人は能登を目指す、白い蛇、人魚のミイラ、鶴の岩屋
我々が見慣れた日本地図をぐるっと逆さにしてみると不思議な弧を描く島であると改めて気付かされます。大陸から見ると僕が住む関東は奥のまた奥。辺境の地です。 逆に佐渡や対馬、隠岐といった離島、そして能登半島は大陸からやってくる…
訪れた展示をいくつか思い出してみて02。BIWAKOビエンナーレ
あまり知られていない芸術祭なのかなと思っていましたが、その規模はもしかすると他に類を見ないかもしれない琵琶湖ビエンナーレ。今回でもう10回目の開催だそうです。 滋賀県、琵琶湖南部広域に広がるアートの祭典は一…
訪れた展示をいくつか思い出してみて。横浜トリエンナーレ。
唐突ですが、そしてカフェ営業とは無関係ですが、見に行ってから時間が経ってしまった展示、せっかくなのでいくつか思い出してみることにしました。 横浜トリエンナーレ。三年に一度地元開催なのに、正直行ってきたという声をほとんど聞…
刺繍少年と遠距離現在、そしてアフロ民藝
来月に大きなお休みをいただこうかと考えています。 その準備や春翠の病院が立て続けにやってくることもあって、最近の休みといえば家の周りか東京美術館巡りが多い今日この頃。 僕はアーティストでもなんでもないのですが、好きな写真…
100年後芸術祭、エメラルドの塔とアニマーレ合唱団
100年後芸術祭。前回東京湾側の作品見学のことを少しだけ書かせてもらったのですが、今回さらに山の中、奥深く。市原の使わなくなった学校や商店を使った作品を見て回ってきました。 興味深い作品ばかりだったのですが、実は御贔屓、…
100年後芸術祭、クルックフィールズと廃墟の団地
先週、最近よく訪れている千葉県に100年後芸術祭にいってきました。 それにしても100年!なんかすごいタイトルでどんなイベントなのでしょうかと固唾を飲んでの訪問でしたが、以前に訪れた内房総芸術祭の後継者的な芸術祭。宮城の…
多摩川ジオントグラフィー
調布のたづくりで行われてい尾花賢一さん、石倉敏明さんの展示、多摩川ジオントグラフィーに行ってきました!素晴らしい! 前回大小島さんの千鹿頭を見に来たのが初めてで、それまで正直、調布に来た思い出はほとんどなく、強いて言えば…
砂と曼荼羅と私
少し前の週末、裏原宿にて砂曼荼羅という不思議な組み合わせのイベントに行ってきました。 言葉の響きが持つ聖と俗の隔たりの大きさたるや。 こちらは写真家、アンディチャオさんの方の展示会場で、展示開催期間の四日間の間、チベット…
若木くるみさん、世界を擦る
仕事の合間にふわっと行ける美術館に大好きな川崎市岡本太郎美術館があります。お店から車で30分ちょい。 ここで毎年行われているTARO賞の展示が本当に凄くて。ここ数年刺激を求めて通い詰めております。 展示であると同時に公開…