私、不条理なもので常に求めるものは、手に入らないものばかり。
加速し膨れ上がる上海の富と人口。
10年前はネットもATMも地下鉄すらあったかなかったか。
しかしながら時は流れ、ネットは宿に常設、地下鉄に至ってはうっかり世界最長。
10年後には21号線までできるという噂。
噂には聞いていましたが実際その発展の象徴、聳え立つ摩天楼の中にいると
どうにも萎縮してしまいます。
それに加えスモッギーな空気、大河のような人のうねりにいきなり降参。
ついつい足は昔ながらの時間が育む和みを求めて明代の庭園、豫園へ。
そこで何が待っているかも知らずに・・・。
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金龍魚ってなんですか?アロアナ?
何をそして何故祝ってるのかはわかりませんでしたが、
とにかくこの金龍魚を祝うフェス当日に直撃したようでそれはもう・・。
地には人人人。天には魚魚魚。
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唐突に広場で絶頂を迎えた様子の老子も。
嗚呼・・!!
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人口密度をさらに取り返しのつかないものしていたのがこのフィッシャーマンズ。
夜になると灯るのでしょうか。み、見たい・・。
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コテコテの観光地と化していた豫園。
そそくさと退散しようとした所、子供を中心としたひときわ怪しげな渦を発見。
人の波をかきわけたどりついた渦の中心にはこの好奇心を刺激しすぎるキッズ達が。
いったいどんなビジョンクエストが行われているのですか。
我欲少々観観!
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しかしながら、この妖しすぎる覗き窓をしきる団長は、清朝の宮廷料理人さながらな彼。
サングラスの奥の眼差しは一切の秘密の漏洩をゆるさない、冷たい輝きを放っていました。
唸るほどの長蛇の列に迫るバスの時間。
無慈悲に銅鑼を鳴らし客を煽る彼を尻目に覗き体験はまた次回、
おそらくは10年後にと胸に誓い豫園を後にしました。
うーん上海。奥が深いぞ。

5 thoughts on “天に魚、地に人”

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