先週2年ぶりの中之条ビエンナーレに行ってきました!
家から早起きで行ける数少ない芸術祭の一つ(言うても遠い)として毎回楽しみにしています。
それにしても飽きずに通っています。四万という温泉エリアでカツ丼食べていたらSNSで6年だか8年間の今日のあなたみたいな感じで、全く同じ四万でおどけている写真出てきて腰抜けそうになりました。

会場こそほぼ同じですが、毎回新進気鋭?のアーティストさんがこれでもかと奇妙でゆらいだ作品や風景を見せてくれます。誰でも知っているビッグネームを中心に、ではなく丁寧にやる気と可能性を感じた作品に場を提供しているような印象があってとても新鮮でスリリング。言い方変えると玉石混交感を感じる時もありますが、玉の輝きの前では些事些事。
今回も色々な作品を見ましたが、特に好きだったのがいくらまりえさんのHELLO。
廃校の体育館に地上絵クラスの大きさで自身の心象を描き切るというものです。
湧き上がる衝動を枯渇させることなく、むしろ勢いを増して溢れさせ、役割を終えた古い校舎に命を吹き込む。
枯れた花から芽が吹き出し、また花を咲かす。そんな印象を受けました。
理屈やコンセプトばかりになると、表現から作品に、いつしか仕事や課題のようなものになってしまうのではないか。そんなことを考えていた中で、この作品に出会えて僕はとても嬉しかったのです。

もう一つセキ・イコネンさんの旅の神様を追って。
超乱暴に言うと木に顔描いて道祖神をこしらえまくっていると言う作品なのですが、自分の心に刺さりました。
もちろんこういった民藝が三度の飯より好きなのですが、失われていく伝統を嘆くより、今の感性で再構築していくことの素晴らしさ。興奮しました!ユーモア溢れるポートレートも必見!

最後にお一つだけ。東京方面から訪れるとどうしても最後の訪問になってしまうのが西の六合地域。
中之条の中でも特に田舎で、そしてなにより美しい地域なのですが、毎回毎回本当に時間ギリギリの訪問。夕暮れの集落を走り回って見学しているのですが、見てみたい作品の手前で無情にもタイムアップ。
しかし偶然通りかかったスタッフの方が一度閉めた会場をわざわざ鍵を開け電気をつけ、作品を見れる環境に整えてくださいました。言葉にならんほど嬉しかったです。
その方のお名前聞くこともできませんでしたが、もし何かの奇跡でこちらを見てくださることがありましたら、改めてお礼を申し上げたいなと思います。

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