バウルという人々をご存知でしょうか。
それは、ベンガル地方の求道者、旅する詩人の名前。
秘められた言葉で語られる賛歌。それは神々というよりはむしろ人間に対しての言葉のように感じましたが、はたして。

仲良くしてもらっている、パロミタさんという名前で活動されていらっしゃるトモミさんは昨年来日公演をされて大きな反響を呼んだパルバティバウルさんに師事し、自身の歌の道を歩んでらっしゃる方です。
その知識はベンガルやバウルにとどまらず、ケララやカルナータカといった南インドの芸能、そして世界中の神々の世界と繋がりを持つ歌や踊りに精通されてらっしゃる素敵な方なのです。
まだまだ日本語での解説が少ないバウルの詩の世界。研究者による外側からではなく、内側からの声。ぜひ聴きにいらしてください。
ここではない、遥か世界の彼方を、言葉の風に乗って旅をできたらと思います。

8月30日、19時半より。投げ銭、ドリンクワンオーダーお願いします。
おまけのテキスト付き
以下パロミタさんからのメッセージです。

2020年8月30日(日)
講座「バウルの詩の世界」
時間:19:30〜21:30
会場:pointweather(綱島/横浜)
会費:投げ銭制
予約:tomomi.paromita@gmail.com(あるいは関係者への連絡)
※人数が限られますのでお早めのご連絡をいただけますと助かります。


バウルの詩の世界。講座と銘打ってみましたが、読んだり歌ったり語ったり説明したり、という感じです。
それからポイントウェザーは美味しいカレーやデザートなどたくさんありますので、ご関心の方はぜひ早めにいらしてご飯を召し上がってください。ですので特に開場時間というものはありません。
うまくいけばオンライン・ライブ配信もするかもしれませんが、うまくいくお約束はしません。
***
ベンガルの大地を旅し修行するバウルたちのうたう詩。
バウルの修行をするパロミタが、その詩の背景や意味などを語りつつうたいつつ、バウルの世界を紹介する。
あなたは私の心を奏で
私の弦を奏で
私という楽器を奏でる
あなたでなければ
誰が奏でるというのか
(ラロン・ファキール)
呼吸に確信など無い
いつ飛び去ってしまうものか
誰も知らない
何を携えて自我の内に死ぬのか
行をし祈れ、心よ
堅固な蓮華座で
(モノホル・ケパ)
眠りの中で
夢を見るものではない
眠りの部屋の中では
全て目に眩いばかり
(ナーガ・ババ)
ああ あの
美しい大工は
どこにいるのか
心のあるじよ
あの美しい大工は
どこにいるのか
(ゴシャイ・ババ)
わたしの壊れた舟が
勝手な拍子で進んでいく
ああ、シャイ・ジー
六人に櫂を握られ
悪しき風にとらわれて
(ナーガ・ババ)
骨でできた部屋に
皮膚の天井
輝く力強い繋ぎ
家の中では
雌雄の孔雀が
ラサの遊戯を楽しむ
(詠み人知らず・古い伝承歌)
[それぞれ一部抜粋のうえ訳。当日はホッチキス留め(たぶん)の資料をお配りします]

・バウルとは:
バウルとは、舞い歌う行者。
いにしえから連綿と受け継がれて来た
ヨーガ行の流れであり、
その源流は15世紀の聖人チャイタニヤにも
8世紀の仏教遊行僧にも遡れる。
イスラーム神秘主義のファキールやダルヴィーシュ、
更には土俗的で肯俗的な女神信仰など、
様々な要素を包含した詩を歌う。
今もインドの西ベンガル州やバングラデシュ地域を中心に生きている伝統。
https://tenziku.com/baulandpractice/
・うたわれる詩
https://tenziku.com/singingpoetry/

パロミタのこと:
埼玉県生まれ、オーストラリアやシンガポールなどで育ち、十代は日本で過ごす。
古代の文化や「歌われる詩」への興味からオーストラリア国立大学でサンスクリット語を学び、そこから紆余曲折を経てバウルに辿り着く。パルバティ・バウルに師事。
日印を行き来して修行を続けながら、日本では公演活動・画家活動などを行っている。翻訳者。

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