%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7698規格外のドラゴンが強烈な印象を放つ麻豆代天府
場所はそのまま、そして瞳を赤く輝かせながら前回のレポートを地獄巡りから続けさせてもらおうと思います。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7708なんのこっちゃと申しますと件のドラゴン、その巨大なボディが天国と地獄、我々が死後に訪れることになるかもしれない二つの世界と繋がっていて、訪れる人間が生きながらにしてその世界を体験することができるということなのです。
せっかくここまで来たのだから当然極と獄、両方を垣間見たい。
しかし僕はタクシーを待たせているので見学時間は限られています。そして両方とも高額ではありませんが有料施設なのです。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7710なんだよせこいなー、なんて思ったその罰当たりな気持ちが命取りだったのでしょうか。そんな心の陰りを地獄の門番は見逃しません。
そんなこんなで私、身銭を切って地獄行きと相成りました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7705地獄門とは思えないほど牧歌的な空気に包まれていたエントランス。このまま通過しちゃおうかとも思いましたが地獄巡りに邪念は命取り。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7713 その名も十八地獄。インフェルノはおやじ狩りみたいなレリーフから始まりました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7716カンフーの達人のお姉さんに怯える鬼といった風にも見えます。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7741地獄はざっとこんな感じです。近づくとナレーションと共にマネキンがギーギー音を立てながら動き出し、生前の悪事にはこんな刑罰が待ってるよと実演を交えて説明してくれます。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7728このデモンズゲートはかっこいい!
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7772鬼にも色々種類がいて興味深いです。
目を引くのは牛頭馬頭を筆頭にした半獣半人型。阿鼻叫喚渦巻く地獄において、親しみやすいフェイスとエレガントな着こなしがなんだか嬉しい。好感度が上がります。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7758逆にこの不機嫌なテレタビーズ見たいな鬼どもはもう目に余る、凄惨極まるバイオレンス。
最初のうちは興味深く見ていましたが、何せこの施設人がいない。僕だけのためにギーギー動き続ける命宿らぬ地獄の住人はなんだか一周してかなり不気味な感じです。
そして何より18という数がしつこい。後半は駆け抜けます。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7767しかし逃げ腰になるとこんなチープな人形でも薄気味悪く感じるものなのです。十八番目でようやく輪廻する罪人とそれを見守る観音様に何だか救われて気持ちになりました。
ていうかこんな気持ちになるなら最初から極楽行けばよかった。。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7854それにしてもこの施設、教団の方はひなびた田舎の施設にしては多すぎるくらいなのに本当に外部の人間が皆無。
地獄が少し後を引いているのか。沈黙から逃れるように少しだけ歩く速度を速めてしまいました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7857ようやく地元の方らしき人を発見。少しホッとしました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7858空洞です。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7969さて、場所は変わって台北の北、淡水という町と港町、基隆の間にあるお寺、金剛宮を目指します。
懲りないもので、この金剛宮もまた南の麻豆代天府に勝るとも劣らない、なんというか奇妙な空気に満ちていると噂を耳にしたのです。
ローカルバスに揺られて和やかな海岸沿いの道を進みます。
ちなみに台湾の路線バス、ものすごい数の停留所を通過します。100と言ったら大げさでしょうか。しかし体感ストップはざっとそんな大台です。

常夏のビーチに繰り出す若い衆や恋人たちはずいぶん前に皆降りて行きました。
僕が一人降り立った停留所の先には遠くタイランドを思わせる謎の仏像?が立ち並び、はためく旗にはドラゴンと共に目指す場所の名が誇らしげに。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7986いかつい門番も北からの珍入者を歓迎してくれるようにも思えました。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-8009台北から近いということもあるのか、お寺の方が話しかけてくださったり、パンフレットがあったりと、先の麻豆代天府に比べて親しみやすい印象を受けました。
それでも宮殿の中に鎮座されてらっしゃる神々、仙人はやはり一筋縄ではいかぬ迫力で僕はただただ圧倒されてしまいます。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7993ワンコインで動き出すからくりおみくじ。
僕のような道教ビギナーでも楽しめる演出も嬉しいです。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-8077しかし油断していると、ふと背後から好々爺の表情をした導師の眼差しに、どこか不穏な妖気を感じたりも。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-8035ここもまた空洞なのかもしれません。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-8032その瞳は何を見据えるのか。。
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-7998多腕の神
%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a-8019なんだか長くなってしまって恐縮ですが、もう少しだけ迷宮の奥に。道教の世界の神秘をレポートさせてもらおうと思います。

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