nagano19横浜で暮らしていた友人が地方に居を移すという事は少なからず自分に衝撃を与えました。
なんとなく静かな場所でのんびり羊の様に暮らしたい、とか語る事はあっても実際、行動に移すこととしての意識はほとんどなかったというのが正直な所なのかもしれません。
行こうと思えばいつだって行けるし、逆に性に合わなければ戻ってくることだってできる。その気になれば一週間以内に出発できるのに。
その差は瞬発力でしょうか。躊躇はあったのかもしれないけれど口先だけでなく移住と言う行動に動いたその行動力、今、自分に欠けているように感じるその力の秘密を探りに長野県までやってきました。
nagano02以前にもブログで紹介させてもらった関口さんのお宅兼アトリエは八ヶ岳の麓にあります。
mighty mummy frogsさんの名義で作品を画かれている、本当にかっちょいいお人なのです。
nagano03関口さんは絵を画く人であって、特に建築家だったり土木のお仕事をしていたわけではないのですがこつこつと試行錯誤の繰り返しでマイハウス。
言うてもログハウスみたいなイメージのあったセルフビルドという可能性に七色の虹がかかりました!
ロフトと高い天井、薪ストーブ、そして愛らしすぎるワンコーズ!
nagano04イベントで書かれたライブペインティングの作品を見せてもらいました。
芯はぶらさないで、それでいて表現の方法を常に模索し続けている関口さんの作品はまた一回りスケールが大きくなっていてぶったまげました。
ユーモアとエッジと毒が少々。いつだってとんでもなくカッコいいのです。
nagano20こちらは二年前にお邪魔した時の写真。
nagano21鼻の湿度でレンズが曇るほどの接近に感謝。自分はキャッツ派ですがまた異なる温もりのあるふれあいに心がどきどきします。
nagano22前回の展示でお店に飾ってもらったドローイング。
今の作品と見比べてみるのも変化がわかって興味深いです。
yatuhouse時にはあざらしのように。本当に愛らしい。
meganeそんなmighty mummy frogsさんのTシャツ!メガネ3+1!
来年には八ヶ岳付近でお店が出現するかもしれないという噂も聞こえてきました。乞う御期待!
nagano13諏訪で宿を取り翌日は南信州、中川村へ。
日本で最も美しい村連合にも名を連ねる、陣馬形山の麓、天竜川の畔のまさに日本の原風景そのまま。
nagano01とはいえ、同じ日本。いくらなんでもそこまで変わらないだろうと軽い気持ちで訪れたのですがガツンとやられました。
階層をもつ棚田のように美しい傾斜を持つ山道、せせらぐ清流。そして色付く木の葉と雲一つない空。
完全な異界。いつだったか雲南省の虎跳峡、あるいはネパールの山の中をトレッキングした記憶を思い出しました。
nagano05さらに驚いたのは移住した若い人たちの躍動。登山口にいきなりおしゃれカフェ。base camp COFFEEさん。綱島から中川村に移住したリョースケ君、そして役場の前でばったり会っていきなり意気投合したユーダイ君と。
こちらでコーヒーを水筒に入れてもらい早速、村のソウルマウンテン陣馬形山へ登ります。
nagano23頂からはこの展望!
諏訪湖から天竜川に沿うように海へ向かう回廊の様な地形。その特異な地形から今でも数々の風習、芸能、伝承が残っている民芸ファンにとってもまさに聖域。
nagano11また登山好きにとっても南アルプスと駒ヶ岳に挟まれた鼻血が止まらないロケーション。ロマンあふれすぎです。
nagano08山頂でコーヒー飲みながらおっさん三人でピクニック笑。
こちらもアザラシの様になっておりますがユーダイ君、コンゴの魔都キンシャサで暮らしていたりパプアやアフリカの秘境を単身さまよっていたり実に興味深い男なのです。今は山岳ガイド、キャンプ場の番人、そして村おこしにと大活躍。かっちょいいのです。
nagano10こちらはアミーゴのリョウスケ君。目を輝かせて、ここは行っとかないと!と連れてきてもらった通称ヤッホーポイント。最初はなんだか照れくさかったのですがど平日のお昼にどでかい声でやまびこ遊び。クセになります。
nagano12a朽ちて転がっていたトーテムを抱え謎のポージング。
リョースケ君は過剰に増えすぎた近郊の山々に住む鹿、その鹿の猟を生業とする地元の方、そして都会でジビエとしての鹿肉の供給。このサイクルを無駄なく、無理なく回すことを使命を胸に村での生活を始めたのです。もし個人でも業者さんでもご興味のある方は是非!
nagano15その後も村で活躍する地元の方、移住者のお店を中心に色々案内してもらいました。
段々畑にそびえるティーピーが誇らしげなイマココさん。
nagano14風呂も強烈な個性を放って鎮座。アウトドアの本気を見ました。
あいにく店長さんとはお会いできませんでしたがタイミングが合えば是非泊まりたい素敵なお宿(?)です。
nagano16さらなる深淵へ。リョウスケ君に絶対店長好きですよって言われ続けたお店。その名もタクラマカン。店長の名はタクラさん。もういきなり心つかまれました。
nagano17エントランスですでに浮世離れ。額縁を中心としたアンティーク、骨董、そのどちらでもない物達が所狭しと並ぶ店内は混沌そのもの。そしてどこか漂う退廃的な美。
nagano18奥でギターを奏でながら漂うに佇む姿は現在の仙人か。本当に魅力的な方でした。
nagano089他にも本格的なカレーを頂いたアドゥマンさん、びっくりするくらい美味しいほうれん草を購入できたたろう屋さん。全ての店に魅力的な店長さんがいて、自然体で最高の仕事をしている。
そんな姿に、今、そしてこれからの自分のありかたのヒントのようなものを頂けた気がして、本当に実りのある滞在となりました。
最後になりましたがセキグチさん、リョウスケ君、ユーダイ君、中川村の皆さん。素敵な時間を本当にありがとうございました。
次回は霜月祭りの頃、同じく気になる大鹿村との訪問も合わせて訪れることができたらと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください