ケララから夜行バスで北上、カルナータカ州の州都バンガロールにやってきました。
1999年以来二度目の訪問と相成ります。
この15年、バンガロールはIT産業の発達により今や四大都市を追い抜く勢いで膨れ上がる破竹の成長とのこと。僕の知る地方都市の面影は最早微塵も感じないメトロポリスに成長を遂げたようです。名前もいつの間にかベンガルールとマイナーチェンジ。
しかし今も昔もガイドブックを見る限りではあまりこうガツンと来る名所が見当たらないのもまた事実。
前回の訪問時も映画を見たことくらいしか記憶がありません。月日を経ても物事の本質は変わらないのかもしれません。要するに今回も特に目的意識も無くぶらぶらと彷徨うことに。
勢いで買ったエアアジア国内線のゲートシティ、是非行ってみたいレストランがあったから、それだけの訪問のはずだったのですが散歩をし出すとこれがなかなか興味深い。
特に素通りする事を許さないかの如く煮詰めたフェロモンを放つポスターと進撃しまくる巨人と化したムービースター。
それ以上でもそれ以下でもないのですが、少しご紹介をさせてもらいます。
ボリウッドという言葉のルーツ、ボンベイならいざ知らず、このバンガロールの映画熱はいったいなにごと?壁と言う壁にこんな感じでポスター三昧。
全てが濃く、熱い。猛暑の国インドに無糖チャイやアイスチャイが無いように、熱を持って熱を制すのがこの国に定められたカルマなのか。
このグラサンに片手だけの手袋。そして一言GO。心がざわざわします。
ここでもまたビッグポリス(?)。たまらん人にはたまらん感じです。
こちらはロックスターでしょうか。ジャクソンとかキラーを思わせるメタリックなギターがにやりとさせられます。
理由はわからないけれども、ただひたすらに腹立たしい。
個人的に秀作。どんなふざけたストーリーなのか、今思えば劇場に確かめに行ってもいいレベルでした。
しかし、前にバンガロールで見た映画が、タイトル忘れたけど、エゴイスティックな主人公が森羅万象を敵に回しても己を曲げず、その果てに見た不毛な世界。。みたいな歌って踊ってハッピーエンドみたいなのとは全然違って驚いたことを覚えています。
僕等がイメージするインド映画の世界は氷山の一角、娯楽を超えた精神世界に通じる何かがある、のかもしれません。
せっかくなので映画以外の路上の風景も。
大都市なのにいい人ばっかり。
街の規模は移り変わっても陽気でお茶目な、僕の大好きなインド人はぶれることなく日常を謳歌する、人生の達人ばかり。
車窓から。青のレギオン
車窓から。高架下と孤独
日本でなじみが薄く、それでいて旅先で必ずと言っていいほど立ち寄る大型バスターミナル。
様々なバスターミナル訪れましたが先がかすんで霧の中に消えるほどに巨大さはなかなかお目にかかれないかもしれません。その名もマジェスティック。
ビリヤニ屋の店長さんの目力。
作り方色々教えていただきました。見ず知らずの異邦人に。。ありがたい話です。
BARでしょうか。インドには珍しく酔いどれ横丁みたいな場所があったのが印象的でした。
真夜中だったしちょっと治安悪そうだったのであまり突っ込めませんでしたが、喫茶店のメロンフロートとかを彷彿とさせる毒々しいエメラルドグリーンに興味津々。
夜明け鳥