早いものでネパール大地震復興支援写真展、afterblinkまで一週間を切っていました。
御存知かと思われますが、4月25日にカトマンズ近郊で起きた大型地震で多くの命が奪われ、古い街並みは崩壊し、村は土砂に埋まってしまいました。

日本では報道されることも少なくなってきましたが、余震は今も続き、多くの人々が今も途方に暮れています。
がんばろう!という言葉は個人的にあまり好きではなく、かと言ってなんて声をかけたらいいのかもわからず立ち竦んでしまいます。

幸い人に、そして旅に恵まれました。
今できる事、ネパールという国を旅した写真仲間、旅仲間といっしょに、未だ彼の地を訪れたことのない人に写真と言う旅の断片を使って想い出を伝えること。
それがなにかのきっかけになり、これから先さらに魅力的な国として復興していくであろうネパールやヒマラヤへの旅する人のきっかけになれれば、それは僕等にとって本当に嬉しい事です。

旅は受け継がれていく物だと思います。ボダナートの周りをコルラする人々の様に好奇心が新たな好奇心を生み出す循環。
一瞬の瞬きを終えた知恵の目に守護されたネパールの十景、楽しんでいただけたら幸いです。

展示の様子はafterblinkのfacebookページでも紹介させてもらっています。是非ご覧になって下さい。
また最後になりましたが今回の展示に協力して下さった10人の写真家さんには本当にお世話になりました。この場を借りて改めて感謝の意をお伝えさせて頂きます。
少しボリュームがあるので二回に分けて紹介させて頂きたいと思います。

gienkinその前にお店のレジの前に募金箱、ポットの形ではありますが、置かせていもらっています。
皆さまからお預かりしたお金は登山家、野口健さんのヒマラヤ大震災基金に託すという事を皆で決めました。
是非御協力ください。
sinsanカトマンズ盆地の小高い丘に立つ仏教寺院-スワヤンブナート
見上げると仏塔の頂上から空に無数のタルチョがはためいている。
タルチョとはチベット仏教における旗祷旗で、五色-青・白・赤・緑・黄の旗が順に並び、
それぞれ、天・風・火・水・地という世界を構成している五元素を表している。
旗には仏教の教えなどが書かれており、風にはためく度にその教えが世界に広がっていくという仕組みである。
古来よりネパールの人達が捧げたタルチョによってもたらされた祈り、平和への願いを今、我々がネパールに送り返してあげる時である。

山崎 真
1974年 長崎市生まれ。福岡大学卒業
大学卒業後 北米、オランダに滞在し周辺各国を周る。
20代後半に1年間アジアを放浪し、そこに暮らす人々や風景を撮り歩く。
普段の撮影対象は興味の赴くままに テーマは光と影の空気感

月刊誌「在家佛教」の表紙の写真と話を担当し毎月執筆中
shin yamasaki photography
http://www.shinyamasaki.com
https://www.facebook.com/shinsphotos

シンさんが僕に写真展やりましょうと声をかけてくれたことでafterblinkは始まりました。
一見コワモテ、しかしその実態はレゲエと現代アートを愛する、本当に気さくで優しい方です。
好奇心の向かう先が同じなのでしょうか、いつも色々と面白そうな展示やイベントの話を聞かせてくれる尊敬するアミーゴです。チヂミも美味しく焼いてくれます。
いつも本当にありがとうございます!
egutisan僕の通学路
ネパール第二の都市 ポカラの北側に広がるヒマラヤの山々『アンナプルナ』
サンスクリットで「豊穣の女神」の意味を持つこの山々を拝むべく、
期待と不安を胸にトレッキングに出た。
急な坂道を登る途中で、通学中の少年に出会った。
ガイド曰く、彼らは雨の日も、雪の日も、風の日も、1時間かけてこの険しい山道を通学しているとのこと。
そして今日は、晴れ。
朝日が降り注ぐ中、大きく息を吸い込むと、ヒマラヤの空気が体中に行き渡る。
よし、今日も頑張って先に進もう。
そんな前向きな気持ちが私の背中を押した。
透き通った瞳の向こうには、希望に満ちあふれた将来を感じた。

江口 直宏
1988年、愛知生まれ。
学生の時にパリを旅して以来、海外旅行に夢中になる。
以降、南米・中東・ヨーロッパなど30ヶ国以上を旅している。
近年は、アジア圏の人を中心に、風景・街並など幅広く撮影を行っている。
平日はスーツ着てサラリーマン、長期連休はバックパック背負って気まま旅、
自由奔放なカメラ男子。。。

江口さんは今展示しているcoincidenceでもお世話になっている、ポートレートを中心に本当に素敵な写真を撮る方です。独特の色彩感覚に心を奪われっぱなしです。
GWはインドネシアを訪れてこれまた素敵な作品を撮って来られたようです。
期間中は大きな額で他の作品も展示して下さる予定です。楽しみ!
gensanHopeful Child
2004年 カトマンズの孤児院「Hopeful Home」にて。
孤児問題が深刻なネパールでは、こうした孤児院の多くがカトマンズに集中しています。
今回の震災で大きな被害が出ており、新たな孤児が生まれることが予想されます。

横山圭佐
1975年 川崎市生まれ

横山さんは僕と同じころに同じような旅をしていた、出会う事の無かった旅仲間です。
今回シンさんのご紹介で仲良くさせて頂きました。こだわりのフィルムでの作品。プリントも御自身の手によるものです。
搬入は下北沢から自転車こいで訪れてくれました。さすが旅人!
junsanネパール・クーンブ地方
町(カトマンズ)まで
バスと徒歩で一週間の道のり

エベレストなど8000m高峰に囲まれている。
生活は「移農放牧」で、限られた土地を最大限に生かすため、
高度の異なる畑や放牧地を移動しながら営む。
作物はジャガイモなど。
家畜はヤクや牛、その雑種であるゾッキョを飼養

松尾純
プロフィール
1976年広島生まれ。女子美術大学デザイン科卒。
50以上の国と地域での撮影経験を持ち、チベット文化圏を最も得意なフィールドとする。
5,000mを超えるヒマラヤ山脈など、世界各地の辺境で暮らす人々をテーマに撮影を続ける。
Nikonカレッジなどの講師他、海外や国内取材、出版物への執筆など近年さらに活躍の場を広げる。
『夜明けの言葉』(大和書房)写真:松尾純
JUN MATSUO PHOTOGRAPH

純さんは撮り旅!でも御一緒させて頂いた、心の師匠のような方です。
昔からカメラのこと、旅のこと色々相談にのってもらいました。
僕が今使ってるカメラもレンズも全て純さんのお言葉に従ったのです笑。
撮り旅でもそして今回でも一番男前な写真を選んで下さる純さんですが、その正体はエレガントなお姉様。広島の女神。素敵なのです。
maikosan「ネパールという国」
カトマンズに住む彼女らの家は、この大きさにこの人数が住んでいます。
右手に見えるのがベッド、左手に見えるのがキッチンです。
全員がこうではないですが、これも現実です。
それでも笑顔で力強く生きている彼女たち。
ネパールの魅力は何よりも「人」、
是非訪れて、触れ合ってみてください。
きっとあなたもネパールのことが大好きになっちゃいます。

この友人家族とは、震災後未だ連絡が取れていません。
どうか、無事でありますように。
Pray for Nepal

上村 舞子
1984年生まれ 神奈川県出身
元チャイ処キング店主
ネパールと一緒に生きてます
http://blog.chai-king.com/

舞子さん。通称マイコーさん笑。
御存知、名店チャイ処キングの主。ポイでも二回一日カフェを開いてくれました。
実はマイコーさん今は長い新婚旅行の最中。グルジアだかベルギーだかにいながらも人一倍のネパール愛で今回の展示に参加して下さいました。本当にありがたい事です。
実は今回の展示とはまた別に、独自に現地のお友達を通して復興支援をいち早く行っていらっしゃいます。
家族の様に過ごした仲間がいる国ネパール。
詳細は彼女のブログに綴ってあります。是非ご一読を!

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