海を越え山を越え、時に時間や日付も超えて世界の果てを目指し旅する喜びは本当に大きいものだと思います。しかしやはり自分を自分たらしめている、人生のほとんどは日常と言う若干地味目な日々で構成されておるものもまた現実。
あたりまえですが我々はスナフキンやピーターパンではないのです。
そんな日常の中。遠くを見るのではなく足元を注意深く見る、例えば毎日口にする食品。
どこで取れた材料でできているんだろう?だれがどんな製法で作っているんだろう?あるいはこれ自分でも作れるんじゃなかろうか?という疑問。
そして時は麹が市場に出回る昨年二月。もやんもやんしておるならまず実践と毎年恒例の実家発味噌作り企画に自分も乗っかってみました。
思えば確かに実家の味噌汁はやたら美味かった。
秘密を探るべくおかんに色々話を聞きながら大豆を丸める私でありました。
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まずは下準備。
なにはともあれ長時間寝かせるにあたって殺菌命!ということで保管用のカメを焼酎で拭く。
驚いたのは当日の納豆禁止令。朝ごはんで食べるのも不可との事。
なんでも納豆菌がパワー強すぎなので麹をだめにしてしまうとか。信憑性はともかくすごい世界に足を踏み込んでしまいました。
そして大豆。こちらを1.3キロ。40分ほどゆでて指でつぶせるほどの柔らかさになるまで煮込みます。
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そして丸めます。おむすびの如し!
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さらにその豆ボールをカメに向かって投じる!
空気を抜く意味も込めてロール&スローです。
そして寝かせる事10ヶ月〜1年。
この熟成期間はお好みでという話でした。
長ければ長いほど味は濃厚に。短ければあっさり味。お好みで。
ただ気になるからといってカメの蓋を開けまくりはNG。
あとやりがちなのは作った時は盛り上がっているものの熟成中に忘却、数年後えらいことになった姿で発見されるといった悲劇も後を絶たないとか。作ったその日にカレンダーに印を付ける事を推奨とのことでした。
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そして月日は流れ‥我が家の食卓にも美味しいお味噌汁が。
ソウルフード、即ち魂の食。
おごちそうさまです。