台湾行きが決まって真っ先にしたいと思った事は食べ歩きでも足つぼでもなく京劇鑑賞でした。
幸いにも滞在中に一日だけ公演があり早速予約。演目は白蛇伝。
蛇と人間の奇妙なラブストーリーなのです。
人間と恋に落ちた白蛇、妻が蛇と知り揺れる夫、蛇と人の恋を認めず邪魔する仙人。
そして個人的にファンになったのが白蛇の妹、青蛇さん。
ちょっぴり血気盛んで意地悪仙人に刃物片手に殺すぞと恫喝するも姉にたしなめられる、そんなオテンバちゃんが大活躍であります。
演目が始まる前にメイクの実演をお客さんが鑑賞できるようになっていました。
気になって集中できないのではと思ったりしましたがそこはプロフェッショナル。
目の鋭さに捕食者のそれを感じるのは気のせいでしょうか。
前髪をくるっとセット。
もみあげ（？）もグイッとセット。
かわいらしさと勇ましさが混じりあう横顔にムネキュン！
イノセントな殺し屋。キルミーテンダー。
そして開演。仙人が呼んだ守護神をバッサバッサと切り倒して見得を切る！
終盤はカンフーさながらの殺陣、殺陣、殺陣！
常識破りのアクロバティックな動きに血沸き肉躍る。
ええいもう我慢できん、わしも加勢仕る！と立ち上がりそうになったところでおもむろに蛇組から旦那様ーみたいな悲鳴が聞こえ終戦。
え？スネークス負けたの？判定？
後半に続く的なエンディングには釈然とはしませんでしたがトータルで大満足の一夜でした。
後に帰国後ストーリーを調べると蛇姉妹撤退するもなぜか白蛇夫婦は復縁。しかしまたも仙人妨害工作、白蛇姉さん監禁。峨眉山で青蛇修行、そして仙人退治してめでたしめでたしの流れだそうです。
ハッピーエンドでめでたしめでたしです。