山の頂上の線、稜線をなぞって赤岳頂上2899m。
最後は文字通り這って這ってようやく到達。
うへへとか笑いながら四つん這いで登ってくる男の姿はあまり穏やかではありませんが足腰と顔の筋肉が同時崩壊。しかも全くそんなことがどうでもいい達成感。
感無量、ああ感無量。
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霧は晴れ、また現れ。
西から吹く白い風が重なり霧になり、雲になり。
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夕日が雲風をまっすぐに自分に吹きかけてくる感覚にびりびりきました!
太陽と雲と頂上にいる自分がまるで水平線上にいるような感覚が凄すぎて、ひたすら西をじっとみつめて風に包まれていました。
鯉のぼり的なはためく喜びです。
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数時間前に自分がいた場所が眼下にある感覚。
しかもそこに雲がひっかかっていたりして。
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一夜を山小屋で過ごし夜明け前。
昨夕とは一転、老若男女、皆寝ぼけ眼を東にこらします。
黒が藍にそして徐々にオレンジへ。
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雲海が東の空に水平線を作る。
太陽を迎えるための白い海。
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夜と朝が切り替わり、登山者は下山者に。
これから来た道を戻るのかと思うと心底げんなりしますがなぜだか足取りはいつもより少し軽やかだったりするから人間わからないものです。
蛇足ですがこの日山小屋からお店に出勤でした‥。

4 thoughts on “八ヶ岳、一夜明けて”

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