夏の初めの頃の話。
福島県の奥の奥、昭和村に移住した友人を訪ねて小さな旅をしてきました。
夜中に車で訪村したということもあり、その道のりはちょっとすごい。
濃霧全開、180度に迫るヘアピンカーブの連続する山道。
ライトの向こうにうさぎとか現れる野性味です。
そういえばクマなんてのもいらっしゃるってワイルドなエピソードを聞いたような聞かなかったような・・。
しかしいったい何故にこの山奥に。
利便、情報、プライバシー。幸せになるために色々追求してはみたものの、どこか感じる閉鎖間。
かといってその街の恩恵はちょっとやそっとの覚悟で拭い去れるものではないと思うのです。
それでも一歩踏み出してみる。
村で生活を始めるのと同時に、村への新規就農者や観光客の誘致に携わるなど、隠遁ではないアクティブな田舎暮らしに、その行動力のヒントを探ってみようと思いました。
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そして・・朝起きるといきなり近所の人から大根の差し入れが!
われわれが三人連れだからかまさかのトリプルホワイト!愛いぃ!
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一歩外に出ればそこはぶらり散歩道。
交通量は限りなく少なく、時間の流れもそれに呼応するかのようにまろやか。
そよ風と虫の声だけが通る道なのです。
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日本一の生産量を誇ると言うかすみ草が美しい。
花束では名脇役といったポジションなのかもしれませんが、自分はかすみ草だけのブーケとか素敵だと思います。
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友人が近所のおじいちゃんに挨拶に行っている間、自分はとんぼと戯れる。
そんな昼下がりのリズムとテンポ。
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近場の湿原でキノコとキノミ。
湧き水を飲み、水芭蕉を眺める。
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冬には積雪が切実な問題になるという話を聞きました。
ちょっとご飯食べに行って来るって話になった時の選択肢もすごく少ないと思います。
それでもなんか違うんだよなーって思いながら過ごす毎日から一歩踏み出してみる、その思いを行動に移す素晴らしさに改めて感心した旅となりました。
住みたい場所に住む自由、やりたい事をやれる自由があるのなら、理由や言い訳を考えずに自分の直感を信じて行動しなくてはいけない、近頃悔いを残す事の多くなった自分が改めて思う事でありました。
友人の活動するNPOでは今でも村に居を構え本気で農業に携わりたい人を募集しています。
興味のある方は是非!

4 thoughts on “キノコとキノミとかすみ草”

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