ところで大人旅ってなんでしょう。齢33の私は考えるのです。
そのヒントはゴールを目的としない、即ち道中を楽しむゆとりなのではとアタリはつけてあるのです。
しかし自身、悲しいほどの到着至上主義。
バス、電車の遅延から事故故障、果ては運転手の寝坊、やる気に左右されて目的地にたどり着けないともう絶望的な気分になってしまうのです。
そんな自身のせちがない旅論に小さな革命を。
友人Tさん曰く、正月に益子で市が立つわいわい行こうぜ、と。
はて、記憶では陶器市は春、秋。この時新春三が日。
しかしふと思うのです。
ポイントは今が冬か春かじゃなく、このわいわい行こうぜなのではないかと。
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帰省ラッシュを避け初めて電車で栃木へ。チョイスはローカル。
北へ向かうほどに高みを帯びてくる車内の年齢層と我々のはしゃぎっぷり。
車窓は渋みを増し、一分が70~90秒くらいの世界へ。
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ジェット機で飛んで行く海外よりなんだか遠くへ来たなと感じさせてくれる。
湖には氷が張り、我々は和菓子屋で大福をほうばるのです。
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結局到着まで3時間くらいかかったのでしょうか。
気になっていたカフェでランチを食べるとすでに夕方。
市は、まぁ、テントがいくつかぽつぽつと。
しかしそこは陶器の里。掘り出し物の純白ケーキ皿を購入。ほくほくです。
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6時にして一気に深夜。
家路が恋しくなるこの感覚は車では感じないノスタルジー。
またここから3時間かけて戻るのがむしろ楽しみだと思えたなら、それはきっといい旅だったんだのだと思うのです。

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