静岡から愛知で一泊。東海の喫茶文化やお正月ならではの賑わいを見せる神社でわいわいとしているうちにあっという間の夕方。
そこは日が差し込んでいないと本来の魅力が感じられないとなにかの口コミで見てやってしまったかと焦る私でしたが、悪天候には悪天候の、夕方には夕方の良さもありますよねと徐々に暗く、そして寒くなってきた山道をそわそわしながら進み訪れた、通称モネの池。
初めての訪問で比べることが出来ない話ではありますが、個人的にはすごく美しく思い、寒さも忘れて湖面を見入ってしまいました。
もともと鯉が大好きで、もちろんモネも大好きなのですがなんというかそういうのを超えた明らかに普段自分が暮らす世界とは一線を画した気配が感じられる山の張り詰めた空気。
もともとこの池の上にある根道神社は山岳信仰の入り口。
後ろに聳える霊峰高賀山そのものが信仰の対象となっているのです。
円空仏で有名な大好きな円空さんもここの山伏だったそうです。

残雪が残る境内。というよりも雪と雪の狭間の日に訪れることが出来たような印象。

お正月もこの日は三日目。時間も夕暮れ間近ということもあってほとんど無人。
ここに来るまでずっと賑わいの中にいたからか静寂に包まれた神社からは寂しさではなく凛とした鋭利な気配を感じました。

この日はまだお正月休みだった洞戸円空記念館への訪問も兼ねて、郡上からの祭り囃子も聞こえてきそうな夏の頃に訪れたいです。
きっとまた山は全く違った表情を見せてくれることでしょう。

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