北京発成都行きのエアチャイナは若干のディレイ。
スモッグの夜からスモッグの夜へ。
成都到着の頃には日付も変わりさすがに嫌な時間帯です。
ここは大人しく送迎の車をお願いして、さらに一時間かけて有名な安宿、シムズゲストハウス、あるいはハローチェンドゥユースホステルに到着。
真夜中でもわかるすこぶる居心地のよさそうな空間です。
だがしかし、弾丸ジャパニーズの安眠はまだまだ先の話でした。
準備がいいのか悪いのか。この日の明け方5時半出発のバスのチケットをすでに日本で取ってしまっていたのです。
シャワー浴びて目覚ましセットしたらほぼ徹な丑三つ越え。
それでも数時間の仮眠を経て夜明け前の茶店子バスターミナルへ向かうのでありました。
へにゃへにゃに眠かったですが、中国早起きの特権、早朝小龍包をたいらげ元気をチャージ。
ここから実に16時間。想像を絶する悪路旅の火蓋は切って落とされました。
とはいえスタート地点は中国有数の大都市成都。当然道路は舗装されていて乗って数秒で溶けるように爆睡です。
目が覚めると青空!ねっとりした成都の空気とは明らかに違う高地特有の冷たくさらさらな空気。
色付いてきていた葉とチョルテンに胸が高鳴ります。
気が付けばチップスも爆発寸前。目的地は4000m越え。
食堂ノーネーム。色濃い殴り書き感。
どこに行ってもご飯が美味しいのがチャイナ旅の醍醐味です。
バイキング形式という事で後先考えずにドカ食いですよ。。
ちなみに超市はスーパーマーケットの意だそうです。
そして道はもう終始こんな感じでした。数センチ単位でがけっぷち。
車窓の98%は崖と土砂。残り2%に極楽浄土が垣間見れます。
標高が上がっていくにしたがっていわゆる中国人の姿は消え、そこはもう雲の上、チベットの地。
日も没し車窓は100%のピュアブラック。ただ空を見上げると声が出てしまうほどの星空。
この頃になると車内の揺れもピークに。乗員総トランポリンといった状況。空気の薄さも相まって外から中からメッタンメッタンです。
そして22時頃でしたでしょうか。薄れゆく意識の中で我々はついに色達に到着したのでした。
翌日は乗り合いタクシーでラルンガルへ。写真は客引きのお兄さん。なぜかどこか懐かしい。
我々の車はさらに高度を上げていきます。
3,40分して悪名高い外国人チェックのあったというゲートを超えラルンガルへ。
その光景に息を飲む。