山岳信仰という言葉がずっと気になっています。
去年に北陸の女神(?)白山を登ってきたのですが、それはもうしんどいの向こう側というほどしんどい、貴重ではあるのですが自分限界を超えた旅でした。
登山前夜、買い物に行ったきりそのままになっていたカボチャと玉ねぎがスープのような状態でバックパックから出てきて泣きそうになったのも今となってはいい思い出です。

そして信仰の山といえばもう一つの雄、立山を忘れるわけにはいきません。
ロープウェイなどの交通網や最新のウェアもなく、そして室堂にガス発生地があることから立山に登るという事は一度死を体験し、生まれ変わって下山してくるという意味もあったそうです。
またその過酷さからか、あるいは山の神が嫉妬するという理由か割と近代まで男性のみに開かれた山であったらしいです。麓には女性が同じ体験をするためのお寺やお堂もあったりするのですが、こちらも非常に興味深いのでまたレポートさせてもらえたらと思います。

実はこの立山10年前に友人たちと登山したことがあって、まぁ、山頂行かんでも室堂のいわゆる聖地の写真をちょちょいと撮影できたらいいなぁくらいの気持ちで向かったのですが、ケーブルカーに乗った段階で異変が気が付きました。みなさんがっつり山装備。
ジャケットジーパンにスニーカーは我々以外見当りません。はたして。。

バスに揺られること1時間。
うとうとしているといつの間にか窓の外には銀世界。
2450mにも迫る標高をなめていました。。
とりあえず雪のトンネル状態になっている登山道でひとしきりはしゃぎ雪原へ。


風光明媚のコア部分とされている池もなんとフローズンのシャーベット状態。
これはこれで氷河気分が味わえて素敵です。


地獄ポイントとして非常に楽しみにしていた霊場パートはガス出過ぎということで入場不可!悲しみ!

嬉しいハプニングと悲しいハプニングがそれぞれございました。
嬉しいお知らせの筆頭は何と言っても初雷鳥。
それも三回も!かわいいのうかわいいのう。
人を恐れず、それでも野生の気配を纏って悠然と立つ姿、見とれてしまいました。

途中で立ち寄り湯に寄れたのも最高。
極上の眺めみたいなキャッチコピーの温泉であまり感動したことないのですがこれには昇天。

悲しいお知らせは自分が訪れたかった洞窟、そしてその中にある信仰の場がなんとこの時期雪の中。。
歩けども歩けども着かないと思ったら。。
改めて見るとロッジからほとんど離れていない場所ではあったのですがご近所遭難気分で息も絶え絶えでございました。お恥ずかしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください