少し時間が経ってしまいましたが先日訪れた秋の山形の写真を少し掲載させてもらいます。
今回は日本海側、庄内地方。
去年訪れた酒田からまた少し北上して鳥海山の麓、日本海の岩場に彫られているという五百羅漢。そしてその少し内陸部、鮭が遡る川と森の中で神秘的な色と透明度を誇る丸池様。
おまけで鶴岡の少し南、お寺さんで生えていたキノコを少々。


苔やキノコは不思議なものです。生やそうと思って環境を整えても音沙汰なにのに、タネとか巻いた覚えない場所からいつの間にふつふつと現れる。
これが胞子のなせる技か。
魅入られたように、お互い名も知らぬ赤いキノコと髭の人の無言の対話。


こちらが丸池様。尊い、故に様をつけるのが正式な名称。
ここは聖域の中、鳥海山大物忌神社の領域内。
伝説によるとこの池に住む魚は全て片目だとか。謎が謎を呼ぶ不思議な空間なのです。
水が透明なだけで人間はこんな気持ちになれるのかと驚きます。
ご先祖様の時代、まだイギリスあたりで産業革命が始まる前。地球上の海や池や湖、あらゆる水はこうも澄んでいたのかと思ったり。


偶然通りかかったサケの養殖場、箕輪鮭孵化場。アラスカとか知床の話かと思っていたら。サケがどのように故郷を覚えて産卵に戻ってくるのか。
クジラや渡り鳥などもそうですが、生命って不思議でそして途方もないなと改めて感じることが多いです。


最後に十六羅漢!!

波に削られすっかり丸みを帯びてほっこりした姿の羅漢がほぼ凪の日本海にいい感じに溶け合っています。
失礼を承知で言うと、どこか南極近くの海岸で優雅に暮らすアザラシのようにも見えなくはないような。。
いやいや、厳冬期などは、吹雪で荒れ狂う海に対峙している姿を想像するとナメた妄想を振り払い思わず合掌。
元々は荒れ狂う海で亡くなられた漁師さんの供養のための彫刻だとか。ありがたや。

このまま北上しにかほ、由利本荘と通ればもうなまはげの男鹿半島。どこまでも旅を続けたくなる気持ちを久しぶりにくすぐられる景色でした。

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