8月の27日(木)より石川武志さんの写真展Calcuttaを開催させてもらうことになりました。
僕にとって旅と写真の、言わば憧れであり、師匠のような存在の武志さん。

ユージンスミスとの水俣、サルガドに魅せられてブラジルの密林、そしてインド、第三の性ヒジュラ。
旅から旅へ、写真から写真へ。自分の感性と嗅覚だけを頼りに、常に世界の際と、そこに生きる人々をあるがままに写し、慈しむ姿。
そして今も、全くブレることなく路地裏の奥の奥へ続く道を進む姿。
普段冗談ばかり言っていますが、これがひとつの道の極みを知る人の姿かと内心かっこいいなといつも思っているのです。

そんな武志さんが旅したカルカッタ。2001年にコルカタと名を変えた、かつての混沌への玄関口。
僕もぎりぎりカルカッタ時代を旅したことがありますが、今ではあまり聞かれなくなったバクシーシの合唱、懲罰房のような宿、そして何より人の海。
五感すべてを研ぎ澄まし、何かに挑むように過ごした日々。それが今、甘酸っぱい感覚で蘇ることになるとは当時思いもしなかったです。

期間はざっくり2週間。途中お休みもいただく予定です。
作家さんの在廊日など、詳しいことはまた改めてご連絡できればと思います。

以下いただいたメッセージ。


この街の名前カルカッタは、破壊と殺戮を好むヒンドゥー教の女神「カーリー」に由来していると言われ、女神カーリーの住む街である。

私がインドに通い始めて40年が経った。
私がインドに通い始めた1980年代90年代はバンコク経由でカルカッタから入国するのが一般的で、第一印象は「魔都」「喧騒」とか「カオス」という言葉しか思い浮かばない街であった。
当時、橋の下や墓地やあらゆる所が路上生活者で溢れ、サダルストリートでも路上生活者を踏まないようにして歩いていた記憶がある。そんなカルカッタでヒジュラたちと一緒に歩きまわったのも今では懐かしい。
その後カルカッタはコルカタに地名が変わり、私もデリーやラジャスターンやムンバイなどに拠点を変えていった。

私にとってインドとは、インド体験とは何かと振り返ると、時代や地名がかわろうとも「カルカッタ」は今でも「カルカッタ」であり、インド体験の原点であり原風景である。

今回、旅好き写真好きには伝説的なカフェギャラリー「ポイントウェザー」で展示をする機会をいただいたのは大変光栄で、私のインドの写真たちも毎日カレーの香りに包まれてさぞ喜んでいると思う。

石川武志

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