行ってきましたオラファー・エリアソン。ときに川は橋となる。
アイスランド系デンマーク人の作家さんのサスティナビリティを切り口に、氷河や霧、波や光をシンプルに体験するインスタレーションが中心の展示。
それは本来我々のすぐ隣にあったはずのもの。
特に八百万に理屈ではなく本能で畏怖や経緯を持って関わりを持ち続けてきた我々にとってアイデンティティの根底にもあるようなものだったのかもしれません。

北欧の洗礼されたセンスで研磨されているとは言え、それらの姿が再び神々しく見えるほどに、この東京とあるがままの自然との距離が取り返しのつかないほどに隔たれてしまっていると改めて感じさせる空間だと僕は感じました。
消費することでしか充実感を得られない今、目に見えないことに怯えることしかできなくなってしまった今。
情報として処理するのではなく、改めてその場に立ち、空気を、そこに至るまでの時間の流れを感じることの大切さを僕は感じました。

数年前に訪れたアイスランドの南側。黒い砂浜におもむろに氷河がゴロゴロ転がっていた風景。
今回の展示でも使われていたその風景。
文章にすると一文、写真では数枚になってしまうかもしれませんが、そこに自分が立っていたということは一生の忘れない体験として生きる。
擬似的なのかもしれませんが、何かを感じることのできる展示だったと思います。
ぜひ!

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