昨年zineの作成でご一緒させてもらった写真家の千葉桜洋さんから作品を送っていただきました!嬉しい!
指先の羅針盤、副題はwander in the silence。
息子さんとの旅の日々の写真集です。
作家の洋さんは聴覚がなく、息子さんは自閉症。
洋さんがのちに努力と補聴器で世界に言葉を染み込ませる前の静寂と、息子さんが今見る世界。
ただあるがままに広がっていく静かな世界はやがて、指で指し示すことで、波紋のように広がりを持っていくのでしょうか。
日々の認識を補う指差しは、やがてその指針は凪の大海を切り開く羅針のように。
突然立ち止まることばかりですと語る家族での旅と、その立ち止まった後にじっと視線を向ける何か。我々には認識することができない空間の中にあるそれを、丁寧で美しく、そして何よりも優しいプリントの中で感じ取ることができたらと思います。
ぜひ手にとってください。
お店の本棚に置かせてもらいます。