嬉しいお知らせ!
仲良くしていただいている写真家、38回目の土門拳賞にも輝いた高橋智史さんから写真集、カンボジア屈せざる人々の願いをいただきました!

展示をオリンパスギャラリーで拝見させてもらった時、とても熱い気持ちになったことを今でも覚えています。
遠い国の政治の話がなぜ今日本で暮らす我々の胸に突き刺さるのか。改めて今、考えさせられました。
選挙が意味をなくし、強いもの、あるいはあざとく卑しいものだけが利権をすする、フンセンが独占する世界、カンボジア。
言いたいことが言えなくなった時に初めて気がつくことがあると思いました。

それにしてもクメールの人々は強い。天性のものかのか、あるいはポルポトの時代から連鎖する悲劇の嵐を経て屈強な魂が育ったのか。人々の表情、瞳から感じられる決して折れない力強さは東京ではなかなか見ることができないかもしれません。
どちらになびけば得をするか、空気を読むことを尊べと育ってきた我々が今彼らから学ぶことは本当に大きいと思いました。
もちろん日本には日本の良さがあるし、その逆も然り。
ただウィルスが蔓延し危機に落ちいった時、大きな力と流れに屈せず、本当に自分の思ったことを主張できるのか。試される時に来ているのかもしれません。

僕がカンボジアを最初に訪れたのは90年代後半だったと思います。
タイ国境からのアクセスは軽トラックの荷台でした。クロマーと呼ばれるスカーフで顔を隠しながらはにかんでいた子供達と、地面に月面のような地雷の穴がいたるところに空いていたのを覚えています。
写真集の最初の写真はプノンペンのきらびやかな夜景。想像が追いつきません。
今改めて自分の目でカンボジアを旅したくなりました。

写真集は本棚に置かせてもらいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください