カローから先の旅路。それがこの旅最大の悩みでした。当初の予定では世界遺産パガンに少し立ち寄ってこの旅でどうしても訪問したかったナッ信仰の聖地ポッパ山を訪れる!
そのように考えていたのですが、人気の観光地故にパガン、遺跡見ないでも訪問しただけで入域料を取られてしまうと聞き苦悩。
結果、ツアーではなく、ポッパ山ふもとのKyaukpadaungという読み方もおぼつかない小さな町を目指すことになりました。
カローから5時間半、ポッパ山までまたなんやかんやで1時間。着いたらいきなりぼちぼち夕方です。。
荷物担いでダッシュで登り始めました。
しかし着いてから気がついたんですが山なんですよね。
汗だるまになりながら不穏な気配を身に宿すナッの神々、そして実在する人間でありながら神秘となった、仙人のような存在のウェイザー達の世界に酔いしれます。

その特異なルックスでゆる神さまなんて言われることも多いナッですが、僕は結構おっかなかったです。八百万に宿る気配。
人を導き、優しく包み込む宗教と違いその物語は唐突で時にエゲツない。
仏教伝来以前のアニミズム的な理不尽な力と豊穣。

気がつけばがっつり日は傾き。
大きな課題が残されていました。
この山から、この町から出る術はあるのか。
勢いで来れたけど、全く情報がなく英語もまるで通じない世界。久しぶりに旅の緊張感が走りました。
今日はもうないと散々言われてマンダレー行きのバスがどういうわけかふわっと訪れまた5時間。
そして真夜中、なんとか勝手知ったる拠点に戻ってきたのでありました。

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