2019年1月。年の初めを布団の中で過ごしたからでしょうか。最近やたらと写真の展示を見に色々と出かけています。良い悪いがない世界の話ではありますが、印象に残ったのは作家さんはマイケルケンナ、齋藤陽道、落合陽一、池谷友秀、中条望。

月曜休みがかぶってしまいいけない展示も多数ですが、それでもそれぞれが全く異なる視点を持って世界の美を認識している、その一点においてだけでも僕は素晴らしいことだと思うのです。
写真には写らない美しさがあるとブルーハーツは歌いましたが、写真展、あるいは写真集では写せる美しさもあるのかもしれないと思う今日この頃です。
マイケルケンナマイケル・ケンナの構図と構成!
計算され尽くした最低限の情報量とその作品が掛け算に展示に終始見とれてしまいました。色がない上にミニマムな世界なのに全く飽きさせず。。すごいんす。
写真美術館
写真美術館02
齋藤陽道齋藤陽道さんの撮るテーマはとても身近で鋭利、だからこそ自分の胸に深く刺さります。
民族や宗教の問題が比較的少ない我々の中にある偏見。
障がい者って言葉が何なのか。
ろう者である作家が撮る、異なること。
そして対になる写真が森羅万象、あるがままであること。
自分とは異なる個性を享受できないばかりか、それを嗤う弱さがあるならば、それを恥じて改善していく。
そう感じることのできる展示だと思います。
春と修羅
落合陽一落合陽一さんは最近メディアでよく見ますね。友人からは意外だねと言われることが多いのですが、僕は彼の話を聞くのが好きです。
人を惹きつける言葉の選び方をする方だなと思うのです。
植物と灯り

植物と灯り

ビハリ
そして仲良くしてもらっている中条さんの展示!
ロヒンギャ問題がフォーカスされるバングラデシュですが、ビハール難民をご存知でしょうか。
数的な理由や話題性で、僕らの視線や注意は常に一つの方向に向かいがちで、そのすぐ近くに今も平等な権利を抱くことなく社会の端で暮らさなければいけない人がいるということを知りました。
それにしてもサゴッタちゃんかわいらしい。
中条嬉しいことにお店にも遊びに来てくれました!
ちゃっかり先日こしらえた写真集、インビジも宣伝!
それにしてもがっつり写真について語らせてもらいました。
本気で好きなことに取りくんでいる人と語る時間は本当に楽しいし励みになります。
僕はまず物語を頭の中で組み立て、旅先でそのイメージを拾ってしまうことが多いのですが、中条さんは本当にリアル。
悲劇にまみれていると覚悟して訪れた先が思いの外に牧歌的だった時、そこを演出やイメージの切り取りを行うのではなく、あくまでもそのリアルを作品に落とし込む。
勉強になります。
後半はお互い猛毒を吐きながらも楽しい時間でした!
ヴァニラ画廊大きなメーカーのギャラリー見て回ること多く、なんとなく知った気になっていたお銀座。
そんな私が初めてのヴァニラ画廊。魔界でした。
池谷さんの作品は前から知っていて、一度生で見てみたいと思っての訪問。
やばかったっす。そして素晴らしかったっす。
ダイビングやってる人ならわかってもらえるでしょうか、水中で常に耳元に絡みつくスーハースーハーいう呼吸。
自分が臓器のリズムで生きていると感じるあのリズムと裸と髪の毛。
物販とかも強烈に18禁でございます。
霊柩車のピンバッジだけちょっと欲しかった。。
次回のレズビアンの展示もすごいよさそう。

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