来週より吉田直人さんの展示を行います。
インド北西部、ターバンが印象的なシーク教の総本山アムリトサルの黄金寺院。
そして作家の一年間の放浪の轍。
二部構成の内容になっています。
期間は二週間。

印象的な彩り。そして本能を羅針盤に旅を続ける作家への興味が尽きない展示になりそうです。
また詳細改めてご連絡させてもらいます。
ぜひ遊びにいらしてください!

以下プロフィールと作品の解説になります。
プロフィール
吉田直人
1994年生まれ

幼少のころから海外に興味があり、中学三年で韓国、高校二年でブラジルに一人旅で訪れる。 高校卒業後、大手外資系企業に就職するも3年で 退社し、2015年8月から無期限での海外放浪を敢行する。
旅を開始してから約1年後、海外で 写真を撮り続けている日本人の写真家と 出会い、自らも写真の道を志す。

受賞歴
APAアワード2018 写真作品部門 -奨励賞
Incredible India 写真コンテスト -最優秀賞
日経ナショナルジオグラフィック 写真賞2017 -優秀賞
https://naotoyoshida.comアムリトサル
立ち止まり、手を合わせ、自らの神に祈りをささげる巡礼者たち。
鮮やかで多彩な色を身にまとう人々。
寺院に響き渡る聖者たちが奏でる音楽。
それはまるで自らの過去の罪を許し、心の汚れを洗い流してくれるようである。

インド北西部。パンジャーブ州。シク教の総本山である「ハリマンディル・ヒーサブ」では毎日約10万人分という想像もつかない量の豆カレーが、巡礼者や旅行者、身寄りの無い人など様々な人々に向けて無料で提供されている。

人種、階級、性別、宗教の違いも関係なく、誰もが平等に扱われるシクの教えに惹かれ、僕はこの世界最大の無料食堂を写真という形で後世に残すことに決めた。

10万人分という途方もない量の食事はサバダールと呼ばれるボランティアに支えており、食器洗い、食事の給仕、野菜の下ごしらえ、生地を練りチャパティを作る人、食後のチャイを用意する人など、それぞれの役割分担が細かく決まっている。

滞在期間中、毎日食堂に通い自らもサバダールとして奉仕させていただきながら撮影を続けた。

彼らの強制されることなく、何も見返りを求めずに他人の為に尽くし続ける美しい姿は大都会東京で日々を過ごす自分に「共に生き、尊敬しあう」という人間の尊厳を問う重要なことを思い出させてくれた。
テクノロジーが進化し、人と人の繋がりが失われている今こそ、昔ながらの教えに立ち返り、受け継がれ続けてきた文化や伝統、知恵、哲学に目を向け、多くを学ぶべきなのかもしれない。
放浪編
21歳の夏、3年勤めた大企業を退職し世界を旅することにした。

旅に出る前、ある質問を毎日のように心に問いかけた。
「18歳で入社した会社を定年まで勤め上げ、特に不自由なく平凡に生きる人生と、3年間貯えた貯蓄を完全に使い切るまで世界を駆け回り、野たれ死ぬ人生ではどちらが後悔のない人生になるだろうか」
この対極にある問いを天秤にかけたとき、いつも決まって選ぶのは後者だった。
特にルートを決めず、行きたいと思った地へ向かう。
心の赴くままに行動した日々。

多様な世界の表情に翻弄され、様々な感情のうねりを繰り返しながら、自らを新たな境地へ導いてくれた世界。
旅を終えて約2年経つ今でも、ふとした拍子に突然脳裏に沸き起こる過去の光景、思い。
そんな僕の旅の記憶の断片を写真展に来てくださった方に少しでも触れていただければと思います。

渡航国
台湾、フィリピン、シンガポール、マカオ、香港、オーストラリア、フランス、スペイン、ギリシャ、トルコ、イラン、ウズベキスタン

旅の主な出来事
フィリピン留学
オーストラリア自転車縦断チャレンジ
電気、水道の通っていないコミュニティでヒッピーと2ヶ月生活
シャーマンの儀式を受け、宇宙と自分の繋がりを感じる
一時帰国し10日間、瞑想を受ける
フランスからスペインの西の果てフィニステーラまで1600km歩く(サンティアゴ巡礼)
写真を始めることを決意
トルコ西岸からEUに違法ボートで渡るシリア難民を取材

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください