久しぶりに絵本がお店にやってまいりました。ブランニューな二冊をご紹介。
まずはsita’s ramayana
誰もがご存知、インドのスパースター、ヴィシュヌ神の化身とも噂されるラーマ王子が大活躍する、ラーマーヤナ。
こちらを割と悲劇目のヒロイン、シータさんの目線で追った叙事詩。
とかくマッチョな英雄譚に一石を投じる、非常に興味深い一冊です。
タラブックスが放つフックの効いた一冊、実はインドに旅に出ていたアミーゴに買ってきてもらったのでした。
大感謝!
もう一冊はナマケモノのいる森で。
こちらはもっさり飛び出すしかけ絵本!
深くうっそうとした緑の混沌、それでいて生態系という秩序が成り立つ森。
この豊かで優しいサイクルが完成するまでの時間、そしてそれが開発という名の下に無機質な平地に変わってしまうまでの時間。
我々の今の暮らしは本当に持続可能なものなのか。
ナマケモノという名前をつけた人間が搾取するばかりで怠けている間に森はゆっくりですが確実に再生の時間を刻んでいるのです。
なかなか目に見えない、そして意識しないこの奇跡のような恩恵について、自然に仕掛けで遊んでいるうちに感じられる、オススメの一冊です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください