まったりした空気には定評のある当店ですが、それでもやはり年末はバタバタとしてしまい、それなりに師走感も醸し出していたのではないかと思います。
そんなせわしない時間の中だからこそ余計に嬉しい読書の時間。
幾つかの本やファイルを寄贈していただいたので改めてこちらの方で紹介、そしてお礼をさせていただけたらと思います。本当に嬉しい!
最初にロバートハリスさんのワイルドサイドを歩け。
まだ学生だったかどうかの頃に、僕はエグザイルスを若い頃に読んで完全にクラってしまったのです。
まだ旅に出るということがどういうことかもよくわかっていない頃、ただヤバいという気持ちだけが電気のように走りぬけ、それ以来僕はロバートハリスさんの大ファンなのです。

本書でも観光や綺麗事だけでなく、そこには詩や音楽といった芸術、孤独と自由の境界、そして非合法な快楽から倒錯したエロスまで、ステレオタイプの旅行のガイドではなく、人生という旅の楽しみ方のヒントがこれでもかというくらい生々しく描写されています。
久しぶりに、どこに行くとか、いつ帰るとか、そういう旅をつまらなくする決め事をほっぽり出した旅に出たくなりました。
サインまでいただいちゃって家宝のレベルです写真家の亀山さんからは集大成とも言える著書、Myanmar2005-2017を寄贈していただきました!
徐々に時の流れが加速する東南アジアにおいて、ひょっとしたら最後になるかもしれないゆるやかに時計を刻む国、ミャンマー。
十年を越す歳月を過ごしてきた国に滲むように現れてきた変化を感じられる、興味深い作品ではないかと思います!そして現在絶賛展示中の9storiesにも参加してくれている新畑くんがポートフォリオを持ってきてくれました。ミャンマーとバングラデシュの間で揺れるロヒンギャのポートレートを中心に添えたモノクロの作品集。
普段は陽気で人懐っこい笑顔を見せる彼が覚悟と共に切り取った作品。
ぜひ手にとってご覧になってみてください。繰り返しますが普段は本当に陽気なナイスガイ、なんです。
こちらもまたナイスガイ。大野さん渾身のzineを寄贈してもらいました!466日、37カ国、書店の旅。
曰く、無限の物語が詰まった書店はこれ即ち宇宙である。
バンコクから始まりアラスカで終わるたびはそのまま朗読したくなるような文章に彩られあっという間にこの星を周ってしまいます。
感謝!そしてかんぱーい。
その著者や撮影者が渾身の力と想いで作り上げる本。その紙面で、そして行間で、交差する著者と自分の思惑や経験は本当に人生の宝になりうると思っています。
お店の床が傾くことになってもそんな想いのこもった本だけは、大切に保管し共有できるようにしていこうと思うのでした。

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