前回訪れたインドで、それに限ったわけではないですが旅の中で入場料を払う、いわゆる観光地に訪れることが極端に少なくなったなと、ふと思いました。
子供の頃からの夢でした!というような場所はどこだったのだろうか。行き尽くした、なんて言う気は毛頭ないのですが。。
例えばタージマハルと街の路地、どちらかに魅力の優劣、そんなものあるわけないのですが、自分の興味がユネスコも認めた、みたいな一つの点からそんな歴史的な価値や政治的采配よりも今を生きることに夢中になっている日々の営みの方に、今の自分が学ぶことは多いような気がしています。

そんな私ですが先日のベンガル巡りの際にどうしても寄ってみたくなったのがテラコッタの寺院で有名なヴィシュヌプル。
当初赤レンガ倉庫みたいなものを想像していたのですが、独特のもっさりしたフォルムがまず愛らしい。
そして圧倒的なのはそのレリーフの緻密さ。ヴェーダの神々が所狭しと躍動しているのです!
中には半分草木に埋もれて朽ちていくもの、そして現地のちびっ子達の遊び場と化している場所もありましたがそれも含めて僕は素晴らしいと思いました。
これ以上無いくらい悪どい顔をしていたリキシャメン。
実際なかなかゲスいのですがなんやかんやで意気投合。
リキシャは顔に似合わずさっぱりタイプ。
朱色の女性

実際本当なのかわかりませんが運転手曰く吟遊詩人バウルの方だそうです。

アンコールを思わせる絡み根に興奮!

壁という壁にこう言ったレンガがまぶしつけられているのであります。
コロ助みたいな廃墟寺院
少年少女は躍動する

魚眼レンズみたいなワイド感。

時移動中に見かけたたくましい女性労働者。
のちに南インドに行って感じたのはベンガルの生活水準はまだまだ他国、あるいはインドの他の地方と比べても厳しそうだなと思いました。
ひたすら暑く、そして帰りのバスがあるのないのでドキドキした立ち寄りでしたが、そこが路地裏だろうが観光地だろうが、営みはその境界を悠然と超えて、逞しく根を張っていくのかもしれません。

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