先日、急に思い立って日本一との呼び声高い、新潟県は長岡へ花火を見に行ってきました。
思えばあまり花火に縁のない半生でした。記憶の断片に残るのは、思春期に好きな女子の浴衣姿を想像して胸を膨らますも、お誘いするのはなんだか照れ臭くて家でスイカを食べて待機、そんな淡く切ないヴィジョン。
もちろん有料の観覧席を利用するのも(しなくてはいけない)のも生まれてはじめて。しかもその席が売り切れ、キャンセル待ちの抽選に何気なく応募したら当選という流れ。
さて、お手並み拝見。。なんて余裕ぶっていましたが本当にすごかった。
初めてみる閃光、ドム、ドムという音に春翠も興奮して踊っていました。
特にフェニックス花火。聖闘士や知性の神を連想させる名前に油断していましたがとんでもない火力とスケール。
あまりの迫力に前に座っていた微妙な関係そうな若い男女が打ち終わり後、立ち込める煙の中(?)恋人同士のように抱き合っていました。不死鳥は愛ですね。ロマンチック。
また長岡に根を張る地元の企業、あるいは縁のあるスポンサーなどが順番に打ち上げていくというスタイルはかなり特殊なものなのではないでしょうか。
有名な企業の派手な花火が必ずしも最高というわけでもなく、花火を愛し続けて何十年の同好会の打ち上げる花火がめっちゃよかったりするのが印象深かったです。

写真の話なのですが、花火を撮るのには三脚必須、数秒の露光ができるカメラ、可能ならばバルブ撮影とレリーズ、あるいは多重露光やお家に帰ってから合成で成り立っていると認識しているのですが、そもそも希薄。そして最近いよいよこういった、いかに綺麗に派手に撮るかということに対する情熱というか意識が薄くなっていっていると感じ、その気持ちも確信めいてきたようにも思うのでした。

AIの台頭もそうですが、そもそも花火密度の濃い画像だから何だという話に。特に美しくもないし嘘っぽい。
そしてカメラ覗き込んで両の瞳で花火を見ることなくずっと作業している、それはまだいいのですが、でっかい脚立とか持ってきて後ろの人の迷惑を省みない輩などを見ていると恥ずかしくて胸が痛い。

もう一つネガティブな話をさせてもらうと、さすがに渋滞がえげつない。
残り2、30分の段階で我々は席を離脱。郊外の駐車場まで走って、そこから高速道路の最寄りから一つ南のインターにダッシュ。ていうか急ぎ過ぎて道間違えたりもしたのだけれどもとにかく会場から離れなければと無我夢中で南へ南へ。
なんとか渋滞なしで高速に乗れたもののじわりじわりと背後から迫るように渋滞の魔の手が迫ってくる。。駐車場も1日料金3万近い提示もあったりと混沌としていました。
難しいと思うけど河原にキャンプできたりしてもう少し余韻に浸れたら気持ちがいいですね。

なんやかんや塩っぽいことも書いてしまいましたが、長岡花火は1946年の空襲からの復興、そして亡くなった方への慰霊の意味を込めて開催されている大会。
始まりを告げる白一色の花火、白菊は長岡花火の礎を築いた花火師、嘉瀬誠次氏がシベリアに抑留された仲間に向けて作ったそうです。
今でもこの白菊は長岡空襲のあった8月1日の午後10時半に花火大火関係なく打ち上がるそうです。
戦後である今が戦前にならないように。世界が平和の意味と尊さを失いかけている今、たくさんの人が同じ夜空を見る花火の持つ意味は重みを増してきているようにも思うのでした。

花火はもちろん素晴らしかった長岡で、もう一つ最高だったのが縄文!
午後から夕暮れまで、本来静かに時間が溶けていくまったりした時間帯に、雷光のような速度でベビーカー押して駆け抜けてきました。ここでのお目当てはなんと言っても火焔土器。かの岡本太郎も唸ったと言われる逸品。

実際にお料理を出す器としても使用されていたという火焔土器の世界。
よく訪れる信州水煙文土器とは確かにまた違う異形。
ただ空腹を満たせらばいいということではなく、命をいただき自分の中に取り込むということに美しさや作法を用いたいという気持ち。一体いつから、どこから湧いてきたものなのか。

そして時代を経て今も尚、器と食の合わせを楽しみ続けていられる我々と食との関係について、もっと深く知りたいと思うのでした。

ちなみにこの博物館の縄文ジオラマの出来がマジで秀逸。
自他共に認める縄文系女子の柚希ちゃん、馴染みすぎてどこにいるかわからなくなる溶け込みっぷり。時間がなく大雪と共に暮らす人々の展示を見ることができなかったのが残念。

さらに蛇足ですが、一点だけ。
以前八王子のハンバーガー屋さんを訪れた時に、食後にくじ引きをおこなっていますというキャンペーンがあったのですが、何の期待もせずに柚希ちゃんに託したーとお任せしたことがあるのですが3000円相当?のお食事券当たったどー!ろ踊りながら報告してきたことがあってびっくりしたのですが、今回の長岡旅。
またまたやってくれました!
即手作り餃子に変えてもらって腹一杯。
縄文シャーマン系の神がかりなのか。もっています。

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