ご存知の方も多いと思いますが、台湾には兄弟、あるいは四天王のような街が存在します。台北、台中、台南、台東。ナンバリングのような主要都市にはそれぞれ個性があり魅力的な街なのですが、今回、台中と台南の間にある嘉義という街を旅しました。
ほとんど知識もなく、ガイドブックに書いてあった風通しのいい街、そしてこの駅舎の写真を見て、なんかかわいいなという理由で急遽訪れることになった。そんな街。
確かにちょうどいい規模感。
市場があり、寺院があり、カフェがある。あまり有名ではないですが観光名所も。
この街で我々がここだけは行きたいと決めていたの台湾花磚博物館。マジョリカタイルにこだわった専門の博物館です。
イギリスがルーツのこのタイル、明治大正の頃に日本でもブームが訪れたらしく、その影響もあってここ台湾でも伝統的な様式の家にはこのタイルが門前に装飾として飾られることが多かったらしいです。
しかし時代の流れと共にこうした古い民家も取り壊しになってしまう近年、時の流れを止めることはできないが、せめてこのタイルだけでも守りたいと収集し始めたことがきっかけだそうです。またこの美術館自体も古い家をリノベーションして作られたものらしく、実に趣があります。
館の中に所狭しと並べられたタイルには吉祥や福を招くモチーフや紋様が散りばめられていています。渋いものからレトロかわいいものまで。圧巻のボリューム。
我々もおみやに一枚レプリカを購入。こんな風に壁一面に散りばめたい。
嘉義は台湾の名峰、阿里山の玄関口。
古くから林業などで栄えた歴史があるこの街は、古くから日本との関係も深いようで日本時代の宿舎を利用したショッピングセンターにはカオナシがいたり、刑務所の跡地がそのまま史跡として解放されていたりしました。
次回台湾に行くことがあれば、嘉義から東に、山に向かうエリアをのんびり回れたらいいなと思う次第です。
もう一つマニアックな話ですが、嘉義の城隍廟が素晴らしかったです。
その街の守護を司る神様が祀られていてるこの城隍廟。以前から興味があって台湾の街に行くと参拝しているのいですが雰囲気抜群。
悪霊から街を守護、パトロールする役割上なのか、あるいは街の内と外などあらゆる境界を司るからか、おっかないエピソードやビジュアルの神様が多く、何処か視線を感じるような妖気と、今を生きている、史跡ではない信仰の場である緊張感のブレンドが五臓六腑に染み渡ります。
特に七爺八爺、大陸では黒白無常と呼ばれる二人組の死神が自分は大好き(?)でいつも興味深く参拝させてもらっています。お祭りの日には廟の外に出て街を練り歩く姿はその凸凹な身長故にかどこかユーモアもあってときめきます。
あっという間に夕方。市場に並ぶ食材もわずかになり皆が晩御飯の支度を始める頃に我々も撤収。普段使いの民藝のような雰囲気。わずかな滞在でしたが、自分は嘉義のことが大好きになりました。




























