台湾南部の街、台南は雨季ど真ん中。
スコールとサウナのような蒸し暑さが交互にやってくる、激しく厳しいお天気の中での滞在でしたが、それでもたまに吹く風の中には塾した果実やお香の入り混じった、不思議と心が落ち着く古都特有のゆったりとした時の流れを感じました。
人里離れたエスニックな村でも、情報と物が溢れた大都会でもなく、もし自分が海外で暮らしてみたいと思うなら、それはこの台南のような街なのかもしれません。

そんな台南で地図をぼんやり眺めていて、街のはずれに偶然見つけたのがこちら、千畦種子博物館。
おそらく個人が営む小さな博物館。しかしそこで広がる世界は木々が幾重にも広がり森のよう。奥深い植物の世界へと誘われていくのでした。

我々の隣人、台湾の植生はやはり日本とよく似ていて、特に沖縄のそれを連想させられました。その上でほのかにスパイスのように感じるモンスーンの熱。

自分にとっては勘弁してくれと思うほぼ100%の湿度の熱帯は、植物にとってまさに楽園のような理想の環境。木々の、草花の中に満ちているエネルギーに圧倒されました。

物販の雰囲気も凄いです。

どれもハンドメイドのタネ雑貨、タネアクセ。
割引券も頂き、鼻息荒くなりますが、、そうなのです。種子をそのまま日本に持って帰ることができないのです。詳しい法律は分かりませんが惜しい。惜しいがすぎる。

最近園芸、からのスワッグに夢中の自分にとってまさに理想宮。
この小屋のような、回廊のようなDIYを感じさせる建築がまたとんでもなくかっこいい。
今何か才能というかスキルがいきなり天から降ってくるのであれば、それは建築であって欲しいと思うのです。

後に知ったのですが、本当は予約制らしいです。
もし行かれる方はご注意を。
館長さん?が色々説明しながら館内を案内してくれます。春翠向けにバナナのドライフルーツを頂いたりとてもよくしてもらいました。多謝多謝。

博物館からの帰路。
いつも目的地から目的地。バスや電車待つ手間を避け、ひたすらに歩くことが多いのですが、子連れだと足元の小さな生き物や落ち葉や花が大きな発見だったりもするようです。
日本と似ていてやはり何か違う。共にしゃがみ込んでよく見れば、足元のそれは自分にとっても確かに不思議不思議。
急ぐ旅ではない。ゆっくりカタツムリのように進んでいきましょうか。

 

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