初日の夜は万博会場からディープ大阪ど真ん中の動物園前に移動し泊。
大阪の虚と実。夢を見るために夢から覚めるみたいな夜を経て二日目突入。
とにかく万博内部は食費が高いので、ミナミで朝からうどん食い溜めしてたらまさかの遅刻。万博ガチ勢とは言えませんがパビリオン予約の道は一分一秒が問われる時もあるのです。焦るぜ。

二日目は気になっていた、いのちの動的平衡館の事前予約が取れていたのでそれまでの時間を海外パビリオン巡礼。
この日はノリでフランスとフィリピン。エレガントとオーガニック。全く異なる文化と展示内容がよきコントラストでした。

特にフィリピンは先月訪問がポシャってしまったまさかのご縁もあり、旅する予定だった土地の解説や映像が五臓六腑に染み渡ります。
また踊っている自分が植物や珊瑚のお化けにメタモルフォーゼする、あんまフィリピンとも関係なさそうな映像技術に興奮。そしてこれまたフィリピンあんま関係ないAIで先ほどの植物や珊瑚と同化してポートレートを撮ってくれる撮影機にさらに興奮。わざわざ並んでパシャリ。
うさん臭すぎる笑顔。

福岡伸一さんを僕は全く知らなかったのですがいのちの動的平衡館。すごくよかったです。
動的平衡って何のこっちゃって思っていたのですが、例えば我々生きるものは自分の中で死んだ細胞と、新たに生まれる細胞、この際どいバランスで成り立つ存在であるという話、なのでしょうか。死ぬと言うことは再び世界に溶けていくと言うこと、関係性の中にある存在。観念的なそんな話を生物学の見地から聞けることがとても面白く興味深い。
アートとしてもとても美しく、それでいて学ぶこと、学びたいことがたくさんある万博ならではの素晴らしいパビリオンだったと思います。
一気に福岡さんのファンになり講義の動画にはまる今日この頃です。

この日は他にもチェコ、三菱、インド、インドネシア、コモンズを巡りました。個人的に印象深かったのが海のプラスチックによる汚染の問題を直球で投げかけてくるブルーオーシャン。クジラの写真を海中で撮る写真家が鯨は哺乳類なので瞳に感情がこもる。怒っている時のそれは本当に恐ろしいものだと語っていたのを思い出しました。

それにしてもプラスチック。本当に際どい分岐に我々は今立っています。

すごく立派な建築とすごくシュールな展示の温度差で風邪ひきそうなチェコ。

地理オタクの自分でも正直どこにあるか、首都がどこかわからない国もたくさん。特に故郷プエルトリコのご近所のカリブ海周辺。

イエメンのアラビック習字屋さん。戻ってきて一筆依頼するところだったのですがその後時間が取れず無念。人生は一期一会。

子供向けな印象の企業系パビリオンでしたがかけている金の量がすごい。
深海から一気に火星まで駆け抜ける映像、不覚にも興奮。膝の上の春翠さんにすごいね!と語りかけるも静かな寝息でアンサー。。

お昼はチェコとマレーシアで万博飯。コスパは正直エグい。もっと知らない国のご飯に挑戦すればよかったかとも思うのでした。

カリマンタンの舞踏。アジアとアフリカはとにかくスタッフのテンションが高く好印象。意外と未来はこう言うところに宿るのかなとも思うのでした。

個人的に印象深かったのが海のプラスチックによる汚染の問題を直球で投げかけてくるブルーオーシャン。クジラの写真を海中で撮る写真家が鯨は哺乳類なので瞳に感情がこもる。怒っている時のそれは本当に恐ろしいものだと語っていたのを思い出しました。
それにしてもプラスチック。本当に際どい分岐に我々は今立っています。

だいぶ遅刻をして最近できたばかりと噂のインド。ちなみにネパールはまだ工事中だとか。。

帰りの飛行機があるので二日目は夕方までしか滞在できなかったのですが最後に訪問したのがインドネシア。
これがまたすごくよかった。特に最後の映像。ワヤンクリと呼ばれる影絵が描く南国の小宇宙。情報量が圧倒的に少ないがゆえに想像力が夢幻と溶けていく。。

新しい技術を誇示し美しい未来を提示するパビリオンが多い中で、日が暮れると仕事の手を止め集う村人。光と影だけの神話の世界、それを共有できるコミュニティと熱帯夜。デジタルやAIが溢れ出す世界で逆に浮かび上がる人間の可能性をそこに感じることができたように思い、長い帰路につきました。
蛇足ですが二日通しての個人的なランキング

1.いのちの未来
2.ブルーオーシャン
3.いのちの動的平衡
4.インドネシア
5.ハンガリー
6.フィリピン
7.三菱
8.ブラジル
9.フランス
10.null2

でしたでしょうか。これから訪れる方の参考になれば幸いです。

 

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