自分が幼い日から気になっていて、そして大人になる頃には子供騙しっしょなんて思って記憶の片隅で忘れ去られていたサファリパークへの憧れ。しかし幼き日にテレビジョンのCMで見た興奮は忘れられていただけであって消えてしまっていたわけではなかったのでした。
とはいえ一人ではまぁ行かないけれど、家族でならと、ふと思い立って富士の麓までやってきました。御殿場経由で約2時間。野生の王国、割と近い。

以前取材で富士の麓の神社にある人魚のミイラを拝観しに行った時、曲がる角を間違えて富士サファリのエントランスに並んでしまって、このまま入園待ったなしかと途方に暮れて以来の訪問。
チケットを買うと車を降りることなく、そのまま我々が暮らす世界とサバンナを隔てるゲートまで誘われます。この一拍置かないで一気にってのがいいですね。
ワクワクと緊張感でテンションが高まり、絶対窓開けちゃダメだからね!と探検隊隊長気取りでテンションヤバくなっていました。

当然なのかもしれませんが、猛獣はそれぞれゲートでテリトリーを分けられていていました。まずは熊!サファリカーが餌をばら撒きそこに突っ込んでいく姿!羨ましい!!

本当に本当にラーイオンダーって歌は富士のサファリでしたでしょうか。幼き日の自分に近すぎちゃってどうしようっ!ってフレーズを捧げたい。息子はこの時全然違う方見ていたので視線を軌道修正。

とはいえ熊、ライオン以降のチーターやトラは遥か遠方で昼寝の塩対応。
そしてエレファント。窓と言わずドア開けたい衝動を抑え注意深く進みます。

サイもぼちぼち近い!そしてジブラ!
助手席乗り込んできそうな距離感!

標高が高いからか、ぼちぼち桜も残っていて不思議な景観。
何世代もサバンナから離れて暮らすとシマウマも桜吹雪柄とかになったりすることもあるのでしょうか。それは美しくも少し悲しい物語。

終始高揚してサバンナ周遊を終え、ここからは併設のミニ動物園へ。
フリースの色も相まってほとんど双子カピバラ。餌買ったのですが気がつかないうちに食べられていて失笑。

やや蛇足ですが、最後に熱かったのがワオキツネザルの檻に入って間近で観察できるプログラム。子供は3歳からということでまさかの単身入檻。家族れの皆さんに混じって恥じらいながらツーショット狙うもピンボケ。
なるほど、これはいつかマダガスカル、バオバブの下で会いましょうということなのでしょうか。
春翠にとって動物は檻の中と外で鑑賞する対象ではなく、この世界を共に生きる存在であると感じられるようなきっかけになってくれればいいなとぼんやり思う訪問でした。

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