いきなりですが人間の血液は4月ほどで全て新しいものに代謝されるそうです。他の機能も含め自分自身という人間がそう長くない月日で全く新しいものに代謝され生まれ変わるという話に衝撃を受けましたね。
そんな自分が出かけて感銘を受ける展示も月日と共に変わりますが毎年通い続けて、毎年ぶったまげる展示といえばやはり岡本太郎現代芸術賞、通称TARO賞の展示です。
規格外の大きさ、心配になるほどの発想力、そしてその溢れんばかりの妄想を具現化する技術。
今年もまたエグかったです。
中でもすごいなと思ったものは齋藤玄輔さんの作品《語り合う相手としての自然》
福島で採取した、被曝した野の葉を採取し押し花にしていくことで作り上げた作品とのことです。
降り注ぐように広がる植物が青く美しく、そしてどこか不穏に光るキューブ。これは福島第一原子力発電所建屋に描かれていた模様をモチーフにしているそうです。
福島の事故から14年。当時はお店もシフトで働いていて、地震の瞬間は僕はまだお店に到着しておらず、ちょうど出勤中。鴨居のららぽーとの前でとんでもなく車が揺れたことを覚えています。
綱島で一番ボロい物件ではないかと思う我々のお店ですが、奇跡的にグラス一つ割れずに地震すごかったねーくらいの感想を述べ解散、徐々に情報が入ってきてとんでもないことになったぞと怖くなっていきました。
他にも素通りを決して許さない作品が次々と。
毎年どの作品がよかったか最後に投票できるコーナーがあるのですが自分は悩んで悩ん井下紗希さんの森を歩くことに一票。
眼差しに既視感がある作品。
川崎にて4月の半ばまでやっているそうなのでご興味のある方はぜひ。